プラスチックの祈り(著:白石一文)【読書紹介は祈る。寒天と思ってたプラスチックがいつまで経っても出てこない】
上下巻に分かれる長編単行本。
個人的に「なんだよー」と不満感があったので、
今まで紹介しませんでしたが、
もしかしたら他の人には刺さるかもしれない。
というわけで記事を書いてみることにしてみました。
SF作家として有名とされる作者ですが、
本作はあんまりSFって感じじゃないですね。
最後のはSFというよりはファンタジーですし。
幻想文学のカテゴリかもしれない。
*****
↓ 私が読んだのは文庫本バージョンの方です。
主人公は、作家です。
ですが妻が死んでからというもの、
退廃的な生活を送っていました。
妻ばかりか飼いネコにも先立たれます。
ところが、肉体の一部がプラスチック化するというふしぎな現象が発生します。
まあしかし、実害は少ない。
不便だな、あるいは老化で少し不自由になったぐらいの悪影響しかなかったのですが、
もう一件、ガス検針員の名前が妻と同じだった。
同姓同名か・・・とは思うものの、気になって調べてみると、
そんな検針員はいないとのこと。
妻との思い出に浸る日々に戻るのですが、
どうも記憶のあちこちに不備があることに気づく。
そこで自分の記憶のすれ違いを調べるためも調査の旅を始める。
一方でプラスチック化の部位は変わっていき、
時には取れてしまったり、取れたら元通りになっていたり、
そうして調査の行方も、自分の記憶とはまったく違う想定外の結果につながっていくのだった。まる。
******
この辺で。
ミステリ風ですが、結末があんなのなんで、
ミステリではないです。
まあでも謎は解けたということになるのかな?
謎は解けたけど、そのあとのアクションが幻想文学なので、
私としては、なんだかはずれだったかなー、という感じでした。
でも人によっては、
ぜんぜん問題ないよー、という人もいるでしょう。
上下巻なので長いです。
哲学要素アリなのか?
と思って読んだのですが、うーん、分かりませんでした。
ただ謎を追いかけていく場面は、追及感はあります。
ラストを、もう少し大衆寄りに寄せてほしかった気もするけど、
無粋なんだろうなあ。
もちろん難解すぎて私が読解できなかったのかもしれない。
もしかすると考察を読むと考えが完全に変わる系の小説なのかも。
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