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[映]アムリタ(著:野崎まど)【読書紹介なのかどうか、それが問題だ】
野崎まど
現在でこそSF作家に分類されてますが、当初はそう考えられていませんでした。
むしろラノベ作家。しかしラノベにしては出来すぎています。
このデビュー作はなんというか、SFミステリに分類すればいいのでしょうか?
秀作です。
ラノベ感あるポップな展開ですが、そのトリックの仕掛け、トリックの種明かし、そこに至るまでの流れは、今まで読んだSFやミステリの中でもトップクラスのものでした。
いや、ちがう。
よくみたら、トリックらしいトリックなんて使われてなかった。
でも謎が解けない最後まで。
これで結末を想像できる人は相当の変態ですよ。
流れがいいので、登場人物と同じ思考になっていっちゃうんですねー。
これが作家の文章の力か。
優れた作家の文章には洗脳力がある。
しかし、ミステリというよりは、ホラーかな?
では伝説の幕開きを紹介していきましょうか。
どこにでもいる男性の大学生主人公。
ある時、ひそかに思いを寄せてる美女から仕事の誘いを受けます(この人は脇役です)その流れで、とある天才映画監督の話を聞きます。その人の作る映画に参加してくれと。あ、そっちが狙いだったんすね。
というおっとり刀で始まる作品、はじまってしばらくはゆっくり、そして天才の絵コンテを見せられ
この辺からすぅーっと、ギアが上がっていきます。
うまいなー。
天才映画監督、最原最早(さいばらもはや)の登場です。
彼女の天才である所以は、それは、
↓
↓
↓
↓
やっぱりホラーかな?
どういう結末だったかは、読んだ人によって変わるでしょう。
いわゆるオープンエンドというやつですね。
もう作品を読んでもらった方がもう早いかも。
この後に同じ登場人物がある程度かぶって出てくるシリーズが合計6本続きます。化物語方式といったらいいのかな。
(*化物語というのは西尾維新の人気連作シリーズ小説でアニメ化された)
それぞれ独立した作品として楽しめます。
特に「パーフェクトフレンド」「死なない生徒殺人事件」はオススメです。
唯一最後の「2」だけが、これまでの作品をぜんぶ読んだうえで楽しめる作品となってます。
まあ単体で読めなくもないかもですが、私はいちおう前作を踏まえた上で読みました。
それでこのシリーズは終わります。
ラノベ枠だったからなのか登場人物の掛け合いが面白く、いずれもテンポがいいです。
圧倒的に早く読めます。
化物語方式なんて上で書きましたが、たしかに西尾維新のノリに似てます。
ただ結末はこっちの方が凝ってるかなと。
(西尾先生は作家界最大レベルの量産作家ですからねえ)
ちなみにどれも怪作(快作)でした。
(アニメ化されないかなー)
まど先生の出世にともない新装版が出ているそうです。
古いギャグも改装されているでしょうか?
核テロリストと言われて海江田と返すのは、今の人にはわからんぞ。
(沈黙の艦隊という90年代のマンガネタです)
同シリーズも作品も紹介したのでこちらをご覧いただければ幸いですぅ。
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