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ロシア幽霊軍艦事件(著:島田荘司)【おら見ただ。箱根の山奥に海賊船が「それは知ってる」「俺が読書紹介だ」誰だ!?】
少し寒い季節に箱根にいったことがありんす。
そうしたら霧!
さして大きくもない湖の対岸がまったく見えないレベルの霧。
山に登るのはあきらめましたが、
その時の経験が、いい思い出になったよう。
箱根の霧は、それだけ深いのです。
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かつて箱根に、
しかも芦ノ湖に。
謎のロシア軍艦が停泊していたことがあったそうです。
ありえん。
芦ノ湖は内陸の湖。
山の真ん中にある湖に、しかも帝政ロシアの国旗を掲げた軍艦を観た!
霧の中に浮かぶは、見まごうことなき軍艦。
巡洋艦の鋭利なスタイル。
そして掲げられたるは双頭の鷲。
という都市伝説の解を求めて、
名探偵の御手洗潔を愉快な仲間たちが、
また謎に挑む。
今回はロシア革命の時代に引っ掛けた、
歴史ミステリ。
ミステリとしてよりは、
歴史要素に魅かれて購入したわけですが、
ミステリと言うのは、そもグロ要素があります。
そこらへんはきちんと注意しておきたい。
歴史の闇は醜悪です。
ただ、それを直視できれば、
謎が説かれる快感が確かに保証される。
そして今回は、よくある殺人事件の捜査という枠組みではなく、
もっと大きな歴史の謎に挑戦しているということで、
こういうミステリが、もっとあってもいいのに。
しかし、自分の頭では、
どうやったらこんなネタを思いつけるのか。
ミステリ作家の頭の中がどうなっているかが、
そちらが、私にとっての謎である。
とにかく、殺人ミステリばかり追いかけて、
疲れ果てた人たちには、アリなんじゃないか。
いや、でも少しグロい内容ではあったけど。
謎解き要素はそこまで強くはなかったけど、
まあ、満足はしました。
↓ 過去に紹介した御手洗潔シリーズ。
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