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獣たちの庭(著:ジェフリー・ディーバー)【読書紹介はすべてを解決する「待たせたな。俺が読書感想だ」ぬんっ!】
戦時中のウラジオに旅行してしまった人の動画を見て、
旅行いきたい風が少しだけ私の中で吹き荒れた。
うーん、なんくせつけられて留置所にぶち込まれ、
出るための書類を書いたらロシア軍への入隊同意書だった。
(リアルなエリア88)
なんてことになりそうなので行かないけど。
どうせなら、どうせ妄想で済ますなら、
戦前のベルリンはどうだろうか?と思う。
もちろんタイムマシン観光じゃないと行けないが、
文学をタイムマシン代わりに使う方法がある。
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1938年ごろのベルリン。
ナチスの時代。
ひとりのチンピラアメリカ人の男。
なぜベルリンにいたのかは、ともあれ、
連合国のスパイの仕事を引き受けてしまう。
まあ、ル・カレではなく、
レイモンド・チャンドラー路線つまり、
ハードボイルド探偵スパイミステリアクションナチスもの。
である。
需要あるの?
いや、あるでしょ。買ってんだもん。
がしかし、
ミステリ感はあまりない。
やはりハードボイルド探偵路線である。
灰色の脳細胞よりは、ピンク色の筋肉ですべてを解決していく傾向が否めない。
答えの発見も、知力というよりは、
偶然と、筋肉と、汗臭いマッチョズムに左右される。
***
まあでも、ナチスドイツを舞台にした小説。
ということで、売り文句にはできるかな?
現地感をよく描写してくれている。
これぞ小説。
ちなみに作中世界は史実なので、
特にSFパラレル世界とかが描かれるわけでもない。
以前にナチスもの企画をやったけど、
刑事小説のくくりでも、SF小説のくくりでもないので、
出しがたく、いや単に忘れていた。
まあ刑事でもないし、架空でもない。
ただ不良のマッチョが、悪のマッチョと戦うという、
ハードボイルド探偵小説。
不良VS悪。
なんか往年のヤンキーマンガみたいな気がしてきた。
(正しいヤンキーの使い方)
まあ外国に住んでるアメリカン不良なので、
なんとなくインテリ臭がしないでもないけど、
知力には頼らないタイプといいますか。
どうですか?
旅行に生きたくなりましたか?
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