君が肉になっても(著:とこみち)【もうさー、私を食べてくれてもいいんだけど「ダメだよ。マンガ紹介中だもん」】
本棚の奥から出てきた一巻完結マンガ。
リリカルな女の子たちが、
週末(終末)世界で怪物になったりしながら、
どうにかこうにか、サバイブしたりする作品。
女子高生は深夜に怪物を見ます。
うごめく肉塊。巨大な口。生き物を食べる。
友だちのアクセサリをつけてるんですが。
翌日、友達は平然と登校してきます。
良かった生きてる。
しかし、だとするとあれは何だったのか?
スマホで撮った写真を見せると、
「なんで私の夢を知ってるの?」
どうにも、
夜中に寝ると肉の怪物になってしまい、
人を食べたりするらしい。
本人の意思ではどうしようもない。
食欲に抗えない怪物になるのだ。
でも、だったら問題ない。
友だちが死んでるわけじゃないし。
とりあえずは寝ないことで、
怪物になるのを防ごうとするが、
無理だった。
別の友だちを食べてしまう。
もう、後戻りできないね。
でも、まあ、しょうがいないじゃん。
ふたりで逃げるしかないよ。
肉の怪物は他にも出現しており、
物理的に倒すことは不可能。
誰が成るのかも予測不能。
崩壊していく世界で・・・
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ポップな絵柄でショッキングな物語。
世界終末(週末)系のお話。
大切なのは世界じゃない。
大切なのは関係性だ。
大切なものが他人とかぶる必要はないし、
みんな同じでいる必要もない。
食欲に抗えないのは誰もが同じだ。
タイムスケールこそ違えど、
生き物は世界を食い尽くして自滅するのが定めだ。
他の生き方なんてできるはずもない。
生きるということは、滅ぼすことだ。
重要なことは、明日も変わらない世界であることじゃなく、
このはかなくもろい今日の世界を、
きらめいて生きることなんだから。
・・・というお話なんじゃないかな?
と思ったという件。
よかち!
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