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ビューティフルクリーチャーズ 光と闇に選ばれし者(2013年)【怪物ってね。誰でもなれるんだよ「ここで映画の紹介になります」】

アメリカ南部を舞台にした話がないかな?
と思いつつ、
ヴァンパイアみたいなクリーチャーの話がないかな?
とも思っていたら、
ツタヤ中古放出品祭りでド・ストライクなのが出てた。

こ、これは上述のプリ意識がなかったら、
絶対に目の中に入ってこなかったな。

***

舞台はアメリカ南部(ジョージア州?)っぽい田舎町。
高校の卒業生はだいたい地元に就職するという、
雛見沢(ひぐらしのなく頃に舞台)類型に属する田舎だ。

そんななか、主人公は謎の転校生とイイ感じになってしまう。
彼女の実家に行くのだが、
そこはなんとなく不思議で、彼女のお父さんにやんわりと追い返される。

まあ、お父さんが娘にくっついてくる男子を追い払うのはテンプレとしても、彼女が人間と付き合うのが推奨されない理由が他にある。

そう、彼女は怪物の頂点に立つとある一族なのだ。
といって、ヴァンパイアみたいな血を啜る場面は出てこないので、

なんだろうな。
ヴァンパイアっぽい何か?
あるいは強い魔女の家系とか、そんな感じだ。

成人(18歳くらい)を迎えたころに光の道か闇の道かを選ばなくてはならず、例えばヒロインの姉は、闇の道を選んでしまった。

また男子は自分で道を選択できるが、
女子は何かのはずみで、自動選択となってしまう。

特に父が危惧していたのは、
一族の始祖たる女性が、
恋人が戦死したことで闇落ちしたことだ。

(この戦死したというのが南北戦争の時である)

そして姉の方は、闇の力を選択した同族を増やすために、
妹に目をつけている。

父としては、リスクは避けたい。
できれば、今のタイミングで恋愛しないでほしい。
つけこまれる。というわけ。



そうはいっても、いい年をした男女が、
親の言うことなんか聞いてたらあかんのである。

という、一種のロミジュリ展開となっている。



また姉だけではなく、どうやら母も闇の道に進んだらしい。
母いわく、自分の後継者になれるのは姉ではなく妹(ヒロイン)の方。

つまりなんとしても、このタイミングでヒロインをかどわかしたいのである。

少年はついに事情を理解して、ヒロインが光の道を進めるように助けようとするが・・・

折しも、南北戦争時代にこの町で起こった戦いの、
再現イベントが行われようとしていた。
毎年にやる町のお祭りだ。

*****

クライマックスは、ううっ、とほんの少しだけうならされましたが、
正直に言って、物語の歴史に新しい何かを付け加えるような要素は何もない。
原作はアメリカのラノベで、10年後には忘れ去られそうなやつ(ひどい)

鉄板テンプレ展開しかない。
逆に言えば、それでも、がっくりもしない。

ただ、アメリカ南部クリーチャーの姫というキーワードで探すと、
ジャスト・ド・ストライクでこれ以外の作品は出てこないんじゃないかという。

「ツタヤだけ」と書いてあるのは、
ちょっと真っ向勝負が無理そうだけど、どうにかして日本で売り込めない?
という虚しい販売努力の爪痕の名残である。

まあ、視聴するときは過度な期待をせずに見てほしい一品であります。
過度な期待をしなければ、
まあ「この時間泥棒め!」という気持ちにはならないでしょう。




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