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マイナーSF映画。
とある近未来。
とあるカップルが、人工子宮で赤ちゃんを産もうとする話。
アクション要素はゼロです。
でも絵がキレイですね。
人工子宮は持ち運び可能です。
ポップでキュートなユニバーサルデザイン。
恐竜人類がいたら、こんな感じなのかなと思いました。
とあるエリートビジネスウーマン。
人事課より実は子宮サブスクサービスの会社を購入したので、
早速サービスを利用してみては?
みたいなことを推奨されて、
兼ねてより夫との間にそろそろ・・・
と考えていただけに、見学に赴いてしまう。
自然主義者の植物学者の夫とは一悶着あるけど、
(自然は高コストでハイリスクという屁理屈で人口自然推奨の風潮に疑義アリ!)
まあとりあえず二人でやってみる気になった。
しかし・・・
アクションなどない代わりに、
強欲資本主義への批判精神ブラックユーモアで味付け。
出るわ出るわ。不穏ワード。
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決める前のAIセラピールーム。
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申し込み後に。
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今より少しだけ進歩した科学技術の世界。
しかしどこか狂った資本主義。
効率優先。
妊娠出産は女性蔑視。労働効率の低下。
優秀な女性は無駄な妊娠をせずにポッド出産が推奨。
ぐずる赤ちゃんには人口夢アプリで快適な睡眠を。
ハイパフォーマンスなウーマンライフで解放されましょう!
エコな社会を!地球にやさしいオートライフで。
効率よく豊かな社会を築きましょう!
美辞麗句で彩られていても、
そこには搾取の論理が透けて見えてしまう。
科学の進歩でなんでもかんでもビジネスチャンスと見て、
本来はやってはいけないことを商売にしてしまう社会風潮。
ガロに通報されそうな案件、もりおかだくさん。
未来には誇大広告通報機関などありませんぞ。
そんなものはすべてAIのクレーム受付が解決するんです。
(そんなシーンはないです)
まあ最後に赤ちゃんはちゃんと生まれてきますので、
ちょっとアプガースコアが少ない気がしますけど。
(おぎゃあおぎゃあ泣かない)
まあ、いいか。きっと超人類なんだろうし。
というわけで、一見すると未来社会のビビッドな予想のように見えて、
批判精神ありまくりの本作なのでした。
うーん、なかなかこれは、危なっかしいぞ。
一見するといかにもフェミニズム、リベラリズムの装いをしていても、
実は効率よく金を集めるためのビジネスに過ぎない。
妊娠出産の必要が無いということは、産休など取らせずに済むことであり、
人工子宮サブスクで逆に利益を得るビジネスモデルに過ぎないということ。
効率最優先で消費者の希望は非効率なので却下。最小コストで最大収益。
事前に説明ないことを、後に引けない状態になってから唐突に持ち出す管理モデル。
要求してないのに、いきなり課金サービスを勝手に追加する営業モデル。
そしてそれを正当化するようプログラムされている、
社会の隅々にまで配置されたAIサポーターたち。
なんといういかがわしさ。
しかし安心してください。
これを観て不安に思われた方は、
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当作品の明るい側面を一挙大公開。
考え方を変えればどんな未来も怖くない。思考が現実を変える。
忠告させてください。閲覧しないのは損ですよ。
(嘘です。いやこれ入れておかないと本当に誤解されるんで)
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じゃなかった。
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