サヤビト(著:伊咲ウタ)【こ、これがあのモンガー召喚?「マンガ紹介な」え?(え??)「いや、まあいいけど」(モンガー召喚ってなんやねん?)】
サヤビトというのは、
人間ポイけど、何かのアンドロイドっぽい、
剣みたいなのを生やせる、戦いが上手い、
人間じゃない種族です。
子どもは作れません。
一代のみ。
19世紀風の世界に、数百個体。
本人たちにも、自分たちが何なのかよくわかっていません。
(実はサヤビトの中でひとりだけ、存在する理由を知っている者がいるのですが)
まあ、少なくとも主人公は知りません。
だから、その辺は人間と同じ。
理由もないまま存在して、
自分の理由を探すために生きる。
↑ 作内用語が解説されてますぜ。
さて、そんなサヤビトたちは、
主人(アド)と呼ばれる人間の命令を聞いてしまいます。
なんというか逆らえない感じ。
ますますサヤビト三原則が適用されそうな感じ。
しかしこの設定から、
無体な命令をする主人(アド)が絶えないし、
戦争の兵器として利用されたりするので、
サヤビトを管理するための国際組織が出来ます。
それが、
黒の守護神(プレティトーレ)
主人公たちも、その組織に属して、
サヤビトがらみの事件を解決していく。
という地点から始まる物語。
当然ながら、単なる捜査官で話が続いていくわけじゃありません。
もっとジェットコースターです。
主人公たるサヤビトの少女の運命はいかに?
***
伊咲ウタ先生の作品はこちらで紹介したことがあります。
2頭身キャラになると特徴的な描かれ方をします。
マンガなのでコミカルですが、本筋はシリアス。
物語をちゃんとグランドプラン通りに完結させてるマンガなので、
唐突な打ち切り感もなく、きちんと大河してます。
これは納得感のあるドラマですね。
物語を読みたいと思ったときに、
これくらいの内容であれば、まずは不満が出ないのではないでしょうか?
女性目線なので、女性が観ても読むに耐える内容だと思います。
(伊咲センセは女性だと思うけど一応マンガ家なので性別不詳にしておく。作家の性別には用心深くあるべし。どんだけ用心深いねん)
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この作品で語りたい点があるとすれば、
落としどころ。でしょうか。
色んな悲喜劇が起こった世界を、
どうやって納得感のある抒情的なエンディングに到達させるか。
ひとつの答えを出していると思います。
これだったら。
何の説明もなければ痛い終わり方なのかもしれないけど、
通しで観てきた後だと、これしかない、という終わり方。
ドラマとはこういう落としどころに向かって落ちていくんだね。
救済されます。読者が。
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