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レミニッセンス(2021年)【映画感想を書くために、失われた記憶を取り戻してほしいんだ「君は観てないんだ」いや、そう言わんと、どうにか】
近未来ちょっとSF。
温暖化でマイアミの街は汎水没。
自動車の代わりにボートが使われ、
金持ちはダムに囲まれたドライランドに住む。
また戦争で捕虜の尋問に使われた記憶再生装置。
これによって相手の過去の記憶を見ることができる。
だけじゃない。
辛い現実を逃れ、幸福だった過去の世界に戻る。
記憶再生装置は、一種の麻薬としても社会に定着したのだ。
主人公はそんな記憶再生屋を街で営んでいる。
助手ひとり。最新機材ではなく、入りは中くらい。
そんな時、主人公はとある女性客に一目ぼれしてしまう。
しかし彼女は突然に消える。
彼女との記憶に入り浸る主人公。
しかしリアルでも彼女を探したい彼は、
まだあちらこちらを探している。
そんな時、警察からある事件の被告を、記憶再生装置で尋問してくれという依頼が来る。
その男の記憶に、彼女が出てきた。
手がかりを求めて、彼はさまよいだしてしまう。
****
SFダークテイストダンディズム探偵アクション。
主人公をヒュージャックマンが演じているので、
ダンディズムはすでに十分なんだけど。
まあブレラン的な、あんまり幸福そうでない近未来で、うまく雰囲気を出している。
私は、記憶再生が話の主軸になると聞いて、
あ。これは、最後の方で、これまでの話がすべて記憶再生だった。
とかいうオチが来るかと思っていたけど、来ませんでした。
そこまでは尖りませんでした。
しっとりした雰囲気で、失われた愛と記憶への郷愁にもがきながら、
真実を求めるダンディズムSF探偵もの。
そういうコンセプトのミニシアター系といった感じでした。
期待以上ではなかったですが、合格点は超えていたと思います。
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