
Photo by
kagetora1130
ニコライ2世とアレクサンドラ皇后 :ロシア最後の皇帝一家の悲劇(著:ロバート・K・マッシー,佐藤俊二)【昔々、あるところに読書感想文がありました。その文章は】
帝政ロシア末期、最後の皇帝ニコライ2世。
その皇后アレクサンドラ。
ふたりの私生活、家庭生活にスポットを当てた実話系のネタ本。
皇帝一家はカワイイ4人の娘に恵まれましたが。
唯一の男子後継者アレクセイは、
血友病でした。
このため、一家はこの病気に振り回されます。
専制君主であることが災いして、外部に弱みを見せることができません。
広く世界に「この病気の治療法を」探すわけにはいきません。
政治的な悪手なのです。
強くなければ。
孤立した家族は、藁にもすがるように、インチキ臭い民間療法にすがるようになっていきます。
そう。ラスプーチンです。
それ以前にもいろいろといかがわしい人たちが出てくるのですが。
子どもが難病の家庭。誰にも助けを求められない。治療法もない。
この3連コンボによって暗い影が差す家族は
どこにでもいる普通の家族の姿です。
しかしこの家族が、専制国家の皇族というのが、世界史的な影響をもたらします。
***
王朝宮廷モノが好きな人には、読んで楽しめるネタだと思います。
ところで血友病にはいくらか種類があって、
血友病A 血友病B とかがあるのですが、
イギリスのヴィクトリア女王に由来する王家の病は、
血友病Bだったそうです。こちらの方がレアなんですが。
***
またこの夫婦は、皇后がひどく国民から嫌われました。
亡国の王の妻が国民から嫌われるというのは、
何かのパターンですかね。フランスでもあったようですが。
帝政ロシア末期はいずれにしても、創作の美味しい材料になりそうです。
#読書感想文 #歴史 #世界史 #ロシア #帝政ロシア
#皇帝ニコライ2世 #皇后アリックス #ラスプーチン
#血友病 #家族の秘密の病 #美しき4姉妹 #家の事情
#孤立する家族 #誰にも言えない