まず先にあるもの
満天の星空を眺めていました。人生で3回目のことでした。
わかりやすくオリオン、その周りの星もたくさん。よーく見てみたら、なんだか繋げられそうな星もある。
そこで星座表を。そうしたらやっぱり、あれも星座だったんだ……。
はじめにあったのは星空でした。
それでも、星を見る時はつい「星座表の確認」になってしまいそうになります。
星座があって星を見るのではなくて、星を見て星座を知る。
多分、星空より星座表や星座の絵を見ることのほうが多いでしょう。イマドキでベンリな世の中なら尚更。その中で、そういう”逆転”が生まれてしまっている。
そうではなく、その星に、願いと、夢と、希望と、救いを求めてきた人達がいる。その人達が、繋いで、絵にして、物語を編みこんで、語り継いできた。
「しし座」を見るのではなくて、獅子を見る。
「ふたご座」を見るのではなくて、双子を見る。
「つもり」の質だけが上がってゆく中で、はたと気付けたその圧倒的なリアルさ。語り継がれてきたその理由、世界の営みに少しだけ関われたような気がしました。
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