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テンプル騎士団の古文書(著:レイモンド・クーリー)【読書紹介。きっと暗号に違いない。自分で勝手に作った暗号で解読したら、死海文書は古代のオタ活批評だった。勝手にそう信じてる】
はい、そうですね。
ダヴィンチコードと同じ系列の話。
キリスト教にまつわる古代史ミステリ。
ただ、ダビンチよりこっちが先に書かれていたそうですが、
編集者がむやむやしている間に先を越されてしまったのだそう。
後追いではなく、こっちが先だったのに!
進化論で言うところのウォレスです。
本当は同時発見くらいで共同執筆者という公式だったのに、
いつの間にかダーウィンだけが知られるようになっていますよね。
まあ、とまれ、
この「テンプル騎士団」もダヴィンチコードみたいな話です。
(なんという言い草)
序盤でいきなり、
中世の十字軍に参加していたテンプル騎士団の格好をした4人の騎士が、
NYの美術館を襲って宝物を奪うという、
映画チックなつくり方をしています。
それで、盗まれた古文書は暗号でして。
まず暗号を解かなければならないんですね。
この辺も同じ。
ちょっと比べてみましょう。
ダヴィンチコード
1:現実世界で物議をかもす真相。
2:古代暗号の話。
3:キリスト教の謎。
4:色恋沙汰はどちらかというと控えめ。
テンプル騎士団の古文書
1:現実世界で物議をかもすほどではなく、ぼかしている。
2:古代暗号の謎。
3:キリスト教の謎。
4:色恋沙汰あり。
というか、主人公(ヒロイン)を2人の男で奪い合う展開あり。
結末、真相の部分がパワーダウンしている替わりに、
男女間の絡みが多くなっています。
更にこちらは中世のテンプル騎士が旅をする話も、
サイドストーリーとして、ずっと語られていきます。
こちらだけでも小説を書けそうな感じですね。
バチカン関係者が追いかけてきて、アクション展開になるとこは同じ。
映画の原作になることを考えて作られているようでして、
これは文学あるあるの話。
日本ラノベもアニメの原作になれるよう作られています。
映画化バージョンはこちららしいです。未視聴です。
あんまりお金をかけて作られた感じではなさそう。おっと
原作は、きちんと楽しめるエンタメであり、
読んだ後には速やかに忘れてしまう作品でしょう。
悪い意味ではなく、良い意味で外連味がないということです。
ちょっと薄味な感じがしますが、このような感想になってしまうのは、
完全に生き別れた双子の弟(ダビンチョ)のせいですね。
奴が優秀すぎるので、こちらがとばっちりを食っているだけで、
こちら「テンプル騎士団の古文書」も普通に面白い歴史ミステリアクションですね。
このように中世の半ばで粛正されて全滅してしまった騎士団なので、
謎がきわめて多く、
欧州ではしばしばミステリーやゴシックの主題として取り上げられます。
悪魔主義の団体だったと言われますが、
まあそれはでっち上げの罪名らしくて、
本来的には、他のホスピタル騎士団とかドイツ騎士団とかと同じような存在だったようです。
ファイブスター物語とか、日本のマンガでもナチス親衛隊と並んで、たまにモチーフとして取り上げられています。
日本で言うとなんだろな? 平家?
またこのテンプル騎士団が健在だったころには、
グノーシス主義のような、異端とされたキリスト教哲学も多く、
実際にテンプルとグノーシスが絡んでいることは大いにあり得ます。
ところでグノーシスの生き残りというと、こんなところにも出没しますが。
昨日の記事を早速リンクしたけど、
もっと時間が経ってからやったほうがきっといい。
ヨーロッパ1000年の闇。
グノーシスに関する哲学的説明については割愛しますが。
グノーシスだけでも結構おもしろいです。
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