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アルハンブラ物語(著:ワシントン・アーヴィング)【かつてこの中庭で読書紹介が語られた、その本で「かつてこの中庭で(イカ同文) ま。いっか」】

母親の少女時代の愛読書。
あの感動を、息子にも読ませんと積極的に買い与えたのだが、
果たして息子は・・・・

はっきり言うと、母が奈辺に感動したのか、
いまひとつわからんが、
「なに?スペイン南部にイスラムの大宮殿があるだと??」

もう、これだけで反応した。

大宮殿。
それは歴オタのロマンである。
この実用性がなく、ただの装飾過剰な住居。
単に王家の権威を見せびらかすためだけの浪費主義の牙城は、
いや、そのアホアホしさ加減ゆえに、
その時代の無駄芸術の極みが詰め込まれてしまう。

観ろ。ベルサイユを。角川ミュージアムを。
まさに穴を掘って埋めれば経済が回るのだという、あのケインズのセリフを彷彿とさせる、非実用的な装飾の塊なのだ。
素晴らしいではないか。
経済とは浪費することと見つけたり。
この精神がなければ、いかなる芸術も美も、存在できぬ。

お金持ちが無駄な金を使いはじめて、
はじめて人類に美術とか芸術とかの価値観が獲得されたのだ。

まあ、それだけでなく、
さらっとグラナダ王国の滅亡とか、
その後のスペイン王国の離宮のひとつになった話とか、
そういうエピソードが詰め込まれている。

まあ、19世紀のアメリカ人の旅行記なんだけどね。

ガイドさんの話をひたすら聞き続けたり、
宮殿の地図を作ったり、
宮殿の地図っていいよね。ダンジョン感ある。
つかダンジョンそのものやないか。

いいな建築。これからも変な建築を知りたいと思った。
母上。安心召されよ。私は建築が好きだ。
うーん。これで紹介になっただろうか?

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#スペイン最後のイスラム王朝  

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