忘却のレーテ(著:法条遥)【読書紹介も何を描いたか忘れてしまった。だが話はこの前日にさかのぼる】
ミステリです。
しかし、ミステリとしての評価は決して高くなく、
パンチ力も低めです。
グッドエンドでもありません。
どうしようもないバッドエンドという態でもないですけど。
なお、今日はどうしてもネタバレ要素が出ます。
というのは、この小説。
中盤で謎が解けてしまうからです。
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本書の中ごろに大体の構造が分かってしまい、
後は細部を埋めていくという話。
やはり、謎は最後に畳み掛けるように解かれた方が良いですよね。
そういう点があるので、決して評価は高くないとは思いますが、
アイデアは良くて、これを思いついたならば、
この構想で一冊書いてみなくては気が済まないという気持ちになると思います。
あらすじとしては、
まず特殊な薬の治験として、アルバイトが募集されます。
主人公はそのアルバイトに応募して受かるのですが、
1週間の試験であると言われたのに、
いきなり最終日のところから始まります。
「お疲れさまでした」と言われて、終わり。
そのあと、最終日前日の話がはじまり・・・・
そう、メメント方式なんですねこれ。
あの名作映画と同じ作り。
最終日から、時間軸と逆に内容が進み、
話が進むたびに過去へと遡り、
最後に初日の話が来ます。
もちろんこの方式でも、
終盤に大きな謎を仕掛けることはできます。
メメントがそうだったし。
しかし、そこまではネタを膨らませてはおらず、
まあ最大の謎解きは中盤に行われてしまいます。
私の印象としてはそうでした。
後は消化試合。
ちょっとそれが不満です。
まあでも、つまらなくはないし。
読了感はあるので、悪い小説ではないと感じました。
法条遥さんの小説はこちらの方が有名かも。
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