オペレーション・ローズダスト(著:福井晴敏)【よく見ろ日本人、これが読書紹介だ。「それ別のやつな」】
この先生は、ユニコーンガンダムの原作者さんでして、
そういうのが好きなのですね。
これもニュータイプを第二次大戦で出したい。
とかいう願望を具現化させたものでして。
なので、全体としてそういう作風の作家先生なんです。
さて、本作は日本における、
自衛隊の一部が、反乱クーデターを起こしたら?
というジャンルの作品です。
一時期、こういうのが流行っていましたけど。
よく見ろ日本人、これが戦争だ。(それ違うやつ)
そういう感じのやつ。
それを福井晴敏がやったら。そういう小説。
***
まあ、こういうのも、流行が終わって、
読む人もおらんかな。
とか思ってたんですけど、
これが出たじゃないですか。
なんで、日本だとこんな感じになるのかな?
というので、思い出してちょっと書いてみました。
***
結論としては、エモい。
ちゃんとエモくなるように、背景を作りこんでいます。
不良たちを集めた謎の特殊部隊。
悪の国(北朝鮮)との秘密戦争。
希望を担うヒロインの死。
世界への復讐をたくらむ親友。
それに抗う主人公。
ガンダムじゃねーかぁぁ!
現代日本を舞台にしてるけど、
まるっきりガンダム派生作品。
だがもちろん、巨大ロボなんか出てこない。
自衛隊だもん。
ナイフと銃と肉体と戦闘ヘリで戦うのだ。
同じシビルウォーでも、なんかエライ違うな。
やはり日本で戦うと、やることなすこと、エモくなるんだ。
そう思ったんだ。
結論として面白かったけれど、
エモいものを書かせれば右に出るものがいない福井晴敏。
ただクーデタージャンルの枠内に収まってしまう作品であり、
あまり多くの人に読んではもらえないだろう。
あと分冊5冊もある。(私が読んだのは文庫本)
言うまでもないことだが、
ガンダム的なものを書こうとし続けて、
結局はガンダム原作のひとつを書いてしまった先生の、
力作なのだよ。
で。これにつながると。
#読書感想文 #クーデター #自衛隊 #特殊部隊 #戦闘ヘリ
#内戦 #シビルウォー #ガンダムちっく #福井晴敏 #日本
#苦い青春 #戦い #悲恋 #日本がやるとこうなる