見出し画像

探偵マーロウ(2023年)【映画紹介よ。わかってるんだろうな「私は自分の感じたままを書くほうでしてね」】

チャンドラーの名作探偵シリーズ。
探偵マーロウ。
リーアム・ニーソン主演で映画化。

時は1939年10月。
(え?こんな時代だったんだ)
そう。
なんだかんだ言って、読んだことないのだ。

代表作「長いお別れ」の舞台は1949年。
ふむふむ。だいたいこの辺りの時代か。

場所はカリフォルニア。
ハリウッドの撮影所が出てくるのでその辺りですね。
ここは変わらない。

正体不明の美人から、
いなくなった恋人を探してくれと依頼される。
しかし恋人は死亡していた?

しかし生きている可能性を含めて調査しろと再依頼。
なぜなら「彼を見た」とおっしゃられる。
この美女、実は大金持ち。
お母さんは有名女優からの玉の輿。

そんで古巣の警察から情報をもらいながら、
調べるのですが、そこはマーロウ。
基本的にいつも後手に回り、アクションを含むハードボイルドで苦い展開が続きます。

しかしそこはマーロウ。
どれだけ真実に裏切られても、どれだけパンチを食らっても、
基本的にめげるということがありません。

そして真実は3枚仕立て。

はっきりとは言いませんが、何回かはビックリします。

***

母に見せたところ、
「リーアム・ニーソンがじいちゃんすぎて、マーロウのイメージと違う」



おっしゃる通り。
というか50年前の前作よりも20エイジほどマシマシにしている。
リーアム・ニーソンの底力でなんとかアクションパワーを維持しているもの、ちょっと無理がある気がする。

中年で適当な配役がいなかったのかなあ。

もうひとつ。
マーロウものは、灰色の脳細胞を駆使して謎を解くスタイルではなく、
なんとなくアクションして生き残っていたら、
事実の方が目の前に降りてきた。
というスタイルなので、マーロウ自身は名探偵でもなんでもありません。
むしろ常に真実に翻弄されるスタイル。

ただどんな醜悪な真実に直面しても、
ハードボイルドであり続ける。
現在のような困難の多い時代では、割と推奨される能力化もしれません。


「撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ」

「タフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない」

これって元ネタはマーロウだったんですね。

↑ マーロウシリーズの代表作。


今回はこれで。

#映画感想文 #探偵 #ハードボイルド #男の世界 #耐える  
#名探偵ではない #タフ #へこたれない #戦う #真実は裏切る  

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集