死の王(1996年:監督:ユルグ・ブットゲライト)【映画紹介は映画を観ることを止めさせる。絶対、観ないでよねっ!(ちらっ)】
一度も自殺したいと思ったことない人なんて、
いないと思うんだ。
(そういう世界の常識に生きているんだけど)
というわけで、
ドイツカルト映画。
全編、自殺を実行する人たちを主題にした短編の積み重ねオムニバスである。
もちろん演技なので、ご安心ください。
しかし不謹慎にも程があるので、観る人を選ぶと思う。
必ず観たい人だけが見るようにしてください。
さてと。
個人的な感想を述べます。
この映画を観ると、自殺にロマンを感じなくなります。
ドン引きします。
だって、自殺するために壁に頭を打ちつけるイケメンとか出てきたら、
「いや、そういうのはちょっと」
壁に頭を打ちつけるってなんよ。
そんなんで死ねるなら、自殺マニュアルとかいらんやろ。
いや、まあ、理論上はそうなんだけどさあ。
死にたいと思う人たちのエネルギッシュさには、
ほとほと、あきれ返る。
いや、まあ、
もっと穏やかな短編もあるんだろうけどさあ。
メンタルの人全員がそう叫ぶことウケアイの本作。
最後に子どもたちが、
「死の王は生きることを止めさせる」
とナレーションしておしまい。
ちなみに登場人物は、
みんな自殺希望者なんだと思う(映画内設定ではね)
かわいい子どもたちも、
そういうカテゴリなんだっていう暗黙の前提があってゾッとする。
いやしかし、こういう映画を観る人って。
スキだろ。映画。
なんか。死から遠ざかっちゃったな。
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#自殺に関するロマンが破壊される本作わりと反自殺映画