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サーミの血(2016年)【映画紹介と映画感想は、違う種族なんだよ「え?」「そんなのおかしいよ」】

スウェーデン映画。
リベラル国家スウェーデンにおいても、
かつて人種差別にもとづく強制的同化や、
優生政策が行われていたことがありました。

その被害者となったのは、
北部の少数民族サーミ。

本作は、サーミの女の子が、
強制同化施設から逃げ出し、
スウェーデン人のふりをして生活してしまうという、
逃亡映画となります。

きっかけは、
「野蛮人には進学とか無理だから」
と言われたこと。

スウェーデンなので、
どちらも白人に見えるのですが、

これはインディアンとアメリカ白人の関係と、
同じくらいの関係性があります。

このインディアンは、見た目が白人の少女なのです。

だからこそ「差別」がより強烈に描写されます。

この時代は優生学が流行った時代でもあり、
身体的特徴から知性を計測したり、
文化的に低いとみなされると動物のように扱われたり。

なんというか、ナチスと同時代の話なんで、
文明人のメンタリティにショックを受けます。

主人公はスウェーデン人と同じことができるのだということを証明しようとします。

まあ田舎が我慢できないというのもありますが。

妹さんは、逆に民族に誇りを抱こうとします。

どこかで聞いた話ですよね。

結末は・・・
ここでは書かないことにして、
本作は印象にバリ残る映画でした。

だいぶ前に観た映画ですが、
ああこれこれ。と思い出せたので、
印象度は高いものがあると思います。

あたら名作でも、
これどんな話だっけ?
になってしまう作品が多い中。
こいつは覚えちゃってますね。


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#文化の抹殺 #優生学 #30年代 #田舎の女の子 #社会派  
#青春 #家出 #認められたい #誇り  

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