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読書日記・それはきっと朝じゃない

8月27日(火)

島田潤一朗さんの『長い読書』を読む。


 家に戻り、夕飯を食べ、インターネットをチェックし、食器を洗い、お風呂に入ってから、本をとりだす。それはまだ、よろこびではない。どちらかというと義務感に近い。

『長い読書』より引用


これ、すごくわかるなぁと思った。もともと読書が苦手で、本を読むなんて苦行でしかないと思いながら大人になったんだけど、読書をするようになってからも、島田さんのように義務感みたいに本を開くことがたくさんあったなぁと思い出した。


そしてこちらも共感した部分⬇

本を読むのを一日休むと、続きを読むのがおっくうになる。あらすじを思い出すのに、その著者の論旨を思い出すのに、倍の時間がかかるからだ。休んでいる期間があまりに長いと、自分の記憶のなかから、その本の思い出がきれいそっくり無くなっているということもある。

『長い読書』より引用


毎日本を読むほうが、本の内容を思い出せる時間も減るので都合がいいんだと、読書をするようになって気づいた。

読みかけの本を家に置いたまま旅行に出かけてしまい、帰ってきたら本の内容をすっかり忘れたので、最初から読み直すなんてこともあったっけ。自分でも何やってんだろうなと、落ち込んだ出来事だった。

本はできるだけ毎日読むほうがいい。本の内容はすぐに忘れてしまうから。忘れるのは本の内容だけじゃないけどもね(三歩で忘れる鳥頭)。





8月28日(水)

夏休みだからとダラダラしていたリズムを、学校のリズムに戻さなければいけない。しかしよく考えてみると、夏休みは5時起きで、学校の日は6時起き。戻すというより夏休みのリズムを維持していたほうがいいのでは?? と気づく。

それにしても、休みの日の子どもはどうしてあんなにも早起きなのだろう。とはいえ私も人のことは言えない。夏休みは祖父母の家に預けられていたため、祖父母と一緒に起床していた。起床時間は3時50分。朝じゃない、それはきっと朝じゃない。




8月29日(木)

原田ひ香さんの『喫茶おじさん』を読む。喫茶店をはしごしてコーヒーを飲んだり、サンドイッチを食べたり、クリームソーダを飲んだりする主人公。退職して悠々自適な生活をおくる男性の話かと思いきや、無職で職探し中の57歳だったのでビックリした。お金に余裕があるから、趣味を「純喫茶めぐり」にしているのかと思っていた。違った、全然違った。

この主人公、人に害を与えるタイプではないようだけど、周囲から「何もわかっていないね」と言われまくっていて、どういうことだろうかと思っていたんだけど、読み進めていくうち、私も主人公に「わからない人だなぁ」と思うようになった。悪い人じゃないんだけどね、悪い人じゃないってところがくせ者でね。


それにしてもコーヒーが飲みたくなる本だ。この主人公、一日に5杯ぐらいコーヒーを飲んでることもあるんだけど、コーヒーの飲みすぎは、お酒の飲みすぎよりマシだと考えていて(お酒はお金も高いし翌日の二日酔いとか大変だけど、コーヒーは飲み過ぎても次の日に胃が痛くなるだけだからマシだって)、カフェイン不耐性の私からするとそれはうらやましくてたまらない発想だった。胃が痛くなるだけで済むなら、私もコーヒーをあびるほど飲みたい!!と一瞬思ったけれど、胃が痛いのはやっぱりイヤだなと思うのでした。





8月30日(金)

村井理子さんの『犬と会話する方法』を読む。人間は言葉でコミュニケーションを取る生き物だけど、それが犬にとっては混乱をまねいているらしいと本を読んで知る。

飼い主としては、声かけだけでも犬とコミュニケーションを取れると思っているけれど、犬は飼い主の声以上に行動を気にしていると書いてあった。

たとえば飼い主が「お座り」などと声をかけたとしても、犬は飼い主の声以上に、体の動きに注目しているとのこと。

飼い主の体の動きで、自分の行動を決めている犬。だから飼い主の動きが毎回変化していると、どういう指示を出されているのかわかりづらく混乱するらしい。

さらに、体の動きが一定しない人(ムダな動きが多い人)に対して、犬は安心できないと書いてあって、私だ、それは私だ!!!とひとり納得する。私はつねにパタパタとムダな動きが多い。犬からすると、混乱する動きを多発するから敬遠されてしまうんだと知った。

うちの犬にイヤがられている理由が少しわかった気がした。ムダな動きをせずにどっしりと構えたい。無理、できない(諦めるの早っ!!)。



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