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【読書日記】2021年10月14日

私が行きたいと思う場所は、本屋さんか図書館以外に何があるだろうか、と考えてみたけれど、全く思い浮かばなくて私の人生には本さえあればそれでいいのだなと、気づいた秋の日。

読んでいる『誇りと偏見』が段々と面白くなってきて、ダーシーとエリザベスがばったり出くわしてしまう場面に、両者のドキドキが伝わってきて私まで慌ててしまった。恋かぁ、もう長いことしていないなぁ。既婚者なので、恋をしたらしたで問題なのかもしれないけれども。

勝手に思い込んでいたダーシーの人物像を、本人に否定されて、自分が思い込んでいたものは間違いかもしれない!と、慌てふためくエリザベスの心情にハラハラしながらも、「最初から話し合えば良いじゃないか」と冷静にツッコミを入れたくなってしまって、話に集中しにくかったのだけど、そういう無粋な真似をせずに、物語を物語として楽しもうよ私!と励ましていたら、いつの間にかのめり込んでいて気づいたら半分以上を読み進めていた。

階級が上になればなるほど、周りの噂がその人の人物像を決定してしまう部分もあるだろうし、実際の本人がどういう人なのかってことは、本人の口から聞いたところで全てが分かるわけじゃない。

けれどもこの時代の回りくどい会話を聞いていると、もっとハッキリ言ったら良いのに!!と思うことは多々あって、曖昧さを許せなくて白黒つけたくなってしまう自分の性格が如実に表れていき、それはそれでいたたまれなくなる、というのを本を読みながら何度もくり返している。

本の読み方ひとつでも性格は明るみになるし、それを恥ずかしいと思ったこともあったけれど、隠していたところで私は私だからなぁと開き直りながら、この日記を書いている。

こうやって素直に自分の気持ちを出せる時代に生まれて良かった!とも思ってみると、私はとても平和な世界を生きているのだろうと気づく。

そして『誇りと偏見』が面白くて、古典の良さに目覚め始めていることが、何よりも嬉しい。古いから、難しいからと読まずにいたものたちも、これからは出来るだけ読んでいきたいな。

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