読書日記・本当に解せない
11月17日(日)
『大奥』を読み終わる。幕府側の話なわけだから、幕府に肩入れしたくなる内容ではあった。思いが偏らないように、反幕府側の話も読んでみたい。それにしても、よしながふみさんの描く世界は本当に素敵だった。もうね、大好き。
11月18日(月)
相変わらず『明治維新とは何だったのか』を読んでいる。半藤さんは薩長や福沢諭吉がお嫌いだと本の中にあった。とても正直な方で驚いた。その正直さで生前は各方面から嫌われてもいたらしいけれど、自分の思いを「なんか嫌いだから」ではなく、こういう理由があるから嫌いなんだ!と、はっきり言葉にできる人に憧れる。
私は、今こうして歴史を学ぶことが増えているけれど、過去の偉人と呼ばれる人たちに対してどういう感情も抱くことがない。「あの人たちは○○だから嫌いだ」とはっきり仰る半藤さんのように、歴史上の人物にたいして感情が揺れることがないんだけど、それは深く勉強していないからなのか、それともそもそも人に興味がないからなのか、よくわからない。
ネット上でも見かけるけれど、何かに対して熱く語れることがある人がうらやましい。たとえそれが炎上案件であったとしても、自分の思いを正直に表に出せる人たちって本当にすごい。
11月19日(火)
河野真太郎さんの『ぼっちのままで居場所を見つける』を少しだけ読む。「孤独」は本当に悪いことなのか。「孤独」には否定的な孤独と、肯定的な孤独があって、多くの人が想像する「孤独」は否定的なものであるからこそ、「ぼっち」と呼ばれる状況は悪いことになっているのではないか、といったようなことが本の最初のほうで書かれていた。
人は生まれるときも死ぬときも一人なんだけれども、生きている間は「群れていなければダメ」みたいな空気ってあるよなぁと思ったりした。一人でも楽しいという言葉が「強がり」のようにとらえられることもあるしね。あれって本当に解せない。
11月20日(水)
『しあわせは食べて寝て待て』の5巻を読む。この先の人生を一人で生きたとして、自分だけの豊かな時間が増えると思うのか、それとも将来への不安で押しつぶされそうになるのか、おそらく私は後者なんだろうなと思ったところで、しかし家族と暮らしていたとしても将来への不安はつきまとうものだし、だとしたら何人で暮らしていようが根本は同じなのでは??? という気づきを得る。どういう暮らしであっても自分の考えかた次第で、幸せにもなるし恐怖にもなるという気づき。出来たらハッピーなほうを選びたいですな、ネガティブ思考のかたまりだけどもね。