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読書日記・読んだ本だけの日記②

6月8日(木)

自分の意見が正しいんだ!!と思ってしまうことは多々あるのだけど、最相葉月さんの『辛口サイショーの人生案内DX』を読んでいたら、自分の正しさというのは本当に主観的なものなのだと思い知らされた。人間関係のモヤモヤを発生させているのは、相手なのか、それとも自分か。


6月9日(金)

SNSで見かけて気になったので、堀田あきお&かよさんの『親の介護、はじまりました。』を読んでみた。自分の親の介護ではなく、自分が介護される立場になったとしたら、夫は自分を介護してくれるだろうか。今現在の夫婦関係が協力的でなかったら、老後の関係も悲惨かもしれない。そんな視点でこの本が紹介されていて読んでみたら、思っていた以上にワンマンな夫が登場してビックリしたけど、こういう男性は少なくないかもしれないと納得してしまう自分もいて、そこに危機感を抱いた。

この本で介護されるトシ子さんは、夫と二人暮らし。なのに夫はトシ子さんの介護に非協力的で、歯が悪くてかたいものが噛めない妻に食事を準備することなく、自分が食べたいものだけを買ってきて食べる生活。歩くことが難しい妻のために家をリフォームすることも拒否。トシ子さんはトイレに行くことだけで必死。こういう生活になるのは、夫婦関係がすべてではないのだろうけれど、先行きが恐ろしくもあり、しかしこのマンガ自体は暗く悲しいものではないので、そこは救われる思いがある。


6月10日~11日

毎日少しずつ、川上未映子さんの『黄色い家』を読み進めている。主人公の花に襲いかかるトラブルの数々に心が痛む。この子が何をしたっていうんだよ!!と、物語に入り込みすぎて作者をうらみそうになる。これはフィクションなんだよ、落ち着け。


6月12日(月)

私が好みかもしれないと教えてもらったので、中村天風さんの本を読むことにした。マンガ版があったので、すぐにそちらをポチる。『中村天風の教え』は、天風さんの『運命を拓く』をわかりやすくしてくれている。大変ありがたい書籍。しかし本当の意味で天風さんを理解するには、大元の本を読む必要がありそう。『運命を拓く』もきちんと読んでみなければ。


6月13日(火)

インスタで見かけて気になったので、読んでみることにした『「子供を殺してください」という親たち』。子ども(多くは成人しているけど)が暴力をふるったり、事件を起こしたりで、どうしようもなくなって困り果てる親の姿も印象的だけど、それ以上に気になったのが、問題を抱える子どもの対応をしている父親が少ないということだった。仕事が忙しいから子どものことまで対応しきれないという文句が、マンガの中で何度も出てくる。家族が闇を抱えたとしても、その闇に対応していく父親がいるならば、家族間でもこうしたトラブルにはならないのか。それとも関係がないのだろうか。


6月14日(水)

ちょっと一息つきたい気分なので、香川哲さんの『ベルリンうわの空 ウンターグルンド』を読んだ。前作に引き続き、とても心地よい世界を見させてもらった。香川さんの、無理はしないけれど人に優しく生きようとする姿勢が、とても好き。私もそうでありたい。


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