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静かに流れる時の中で あなたの笑顔が浮かぶ 優しい言葉、温かい手 すべてが今も心に残る …
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今世の時を止めた貴方は 小さな壺の中にすっかり収まって 静かに静かに、その時を迎えま…
雨の降る道を 手を繋いで歩く 言葉の増える息子 保育園に通い始めた娘 成長する子供たちと 老…
息を引き取ったという連絡を受けたのは、不定期に休むことになることを見越して仕事の引き継…
血液混じりの尿をみて 俺の身体が崩壊してきていると そういったあなたは ひとしきり泣いてか…
まだ手が動くうちに 握手したいんだ そういってあなたは ゆっくり右手を持ち上げて 軋む肘を伸ばす 私の手にふれることを躊躇って 視線が逡巡したのちに 握手を。 ひんやり冷たく骨の浮いた手は 精一杯の力を込めて握られたその手は いつか握手したときの力強さの面影もなく ぜんたいに宿る命が指先から抜けていくような そういう儚さを揺らしながら すうっとベッドに降りていった。 ありがとう そういって肩を震わすあなたを 記憶の底に沈めていく夜。 -了- 拙作にお付き合い頂き
あなたの足がまだ床を踏めていた頃 それでも立ち上がるのがつらくなって リビングのソファにじ…
窪んだ目元 骨の浮いた身体 痩せた指に触れて 小さな祈りを灯す。 掠れた声で紡がれる言葉に …
どの記事を投稿しようとしても心が落ち着かず、思いのままに書き記します。 それは悲しみ…