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【子育て日記】ホンモノを体験させる大切さ

1歳10ヶ月の子どもを育てています。

炎天下、はち切れんばかりの大きいお腹を抱えながら保育園の送り迎えをしていますが、歩きたい盛りの子どもはベビーカーにはなかなか乗ってくれず、結局徒歩であちこち途中停車しながら自宅に帰ります。

最近のお気に入りはお花屋さんの前の花壇の縁に座って、道ゆく車を眺めること。(日陰なことが救い…)何十分経っても一向に立ち去れない私たちを見かねたお店の方が「お店の中にカエルさんがいるよ。見て行く?」と我が子の意識を他に向けるために声をかけて下さいました。(ありがたすぎる!)

それを聞いた我が子は「かえるさん…」とつぶやき、急に知らない方から声をかけてもらった驚きとまだ見ぬカエルさんへの好奇心が入り混じった緊張の表情をしていました。

いざ店内の水槽の中にいるカエル2匹と対面すると、ピタリと動きをとめ文字通り釘付けになりました。

我が子が知るカエルは、図鑑に出て来る写真のカエル、「ぴょーん」という絵本に出て来るイラストのカエルなど。その特徴的な形から、その他絵本の挿絵などに登場する写真やイラストの様々なカエルを見て、それがカエルだと認識することは以前から出来ました。

でも本物の動くカエルを見るのは初めて。

しばらくカエルを観察していると、我が子は口をもぐもぐ、目をパチパチさせ始めました。カエルの動きを真似ていたのです。カエルのこれらの動きは本当に小さな動きなので、じっくり見ていないと分かりません。

長らく見せてもらった帰り道、「かえるさん、もぐもぐ」「かえるさん、きにのぼってた」と見た光景を何度も何度も思い出してはお話していました。

帰ってからもカエルが載っている図鑑を引っ張り出して来て「かえるさん、いっしょ」と指差しながら、目をぱちぱちさせていました。

これまでさほど興味はなかった「かえるさん」が子どもにとって一気に特別なものとなりました。

改めて考えると図鑑ではゾウもクジラもカエルも同じ大きさの写真になっています。子どもからすると、現実世界のものの大きさや触り心地、実際の動き方などは、未知でしかないもの。

印象に残して興味を持たせるきっかけづくりには、やはりホンモノに触れることに勝るものはありません。出来る限り色んな「ホンモノを見せてあげたい。実際の体験させてあげたい」と改めて思わされた出来事でした。

(特に生き物系は都会に住んでいる&夫婦共に関心が薄い分野なので、なかなか触れる機会をこれまで作る気もなかったなぁという気づきも)

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