私は通信制に転校してからずっと高校を辞めたかったし何度も辞めようとした。一番「辞めたい」がMAXだったのは高3の秋でそれ以外は大して記憶にないのだが、高3の春に私はインターネットの海にこんな相談を投げかけたようだ。
月2回のスクーリングを毎回こんな思いでこなしていた。
辛かった。本当に辛かった。
世間の高校生は毎日のように学校に通っているので月2回が無理だなんて甘えだと思っていたけど、終わった今からすれば甘えではなかったと思う。
こんな相談に応えてくれた方がいた。
私はその時、見ず知らずの他人であるこの方の言葉にかなり救われた。
あまりにも的を得すぎていてびっくりした。
その後も数回やり取りをして思ったのだが、この方はおそらく、高卒認定などいくらでも手段はあるのだから鬱になるくらいなら通信を辞めてほしかったのだと思う。
でも、見ず知らずの人間が私の人生の責任を取ってくれるわけがないし、恩師に「あなたは逃げてばっかりだね」と言われて傷ついた直後だったので、辞めるという決断はどうしてもできなかった。
この方の言いたかったこととはなんかズレていると分かってはいたが、私はこの回答を見て初めて、無理をしてでも18で卒業しようと思った。あえてダブらせて4年で卒業しようという試みも学校の辛さを軽減するための試行だった(うちの学校では留年はよくある話なので全然驚かれるような話ではない)けど、こんな濁った場所に長くいればいるほど逆にダメになると思った。
時系列を冒頭に戻して2年前、私は精神的に崩壊していた。私を通信制に放り出したはいいものの、「コイツはもう無理だ」と誰もが思っただろう。私もそう思った。
でも私は、ちょっとでも普通になりたくて、中卒になりたくなくて、頑張ることにした。そして卒業できてよかったねと言われたかった。そのはずなのにいざ「よかったね」と言われた時、全く腑に落ちなかった。なにもよくない。
卒業する頃には流石に時間が解決してくれているだろうと思って長らく耐えてきた後悔が爆発した。「人生に後悔はない」と言い張っている私だが、それはそう思い込まないとまたメンタルが崩壊するからで、全日制を辞めてあの通信制高校に転校したことを一番後悔しているのは私だった。結局のところ不可抗力だったのかもしれないけど、もう少しやりようはあったと思う。
卒業を機にその時のつらさがまた蘇ってきて、2年前と同じ色の涙をタラリと流した。
転校してしまった以上、中退しても卒業しても後悔に変わりはない。なので、どちらかといえば卒業してよかったのだと信じるしかない。