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Confluence~WA(和)created by diversity

2019年シンガポールで制作・発表の作品。

異なるもの同士がお互いの多様性を活かし合うには、どうあるべきか。
私たちが日頃の暮らしの中で他者とやり取りする際に生じている「空気を読み合う」という計測不可能な部分がもつダイバーシティーへの可能性について探る過程でこの制作方法を考え出し、制作をしました。

制作動画はこちらです☟

Confluenceとは、合致点、収斂する場所、川の支流が集まって他の流れを海だす様などを表す言葉です。
多様な価値観が表面化され、限りない細分化と広がりを見せる現代において
「お互いの多様な価値観に、私たち個人はどう対峙、対処すべきなのか」という点に関しては、私たち一人一人が自分事として捉え、答えを探っていかなければいけない課題です。

本作品の制作過程では、
①他者と言語を通したコミュニケーションを一切絶つこと。
②お互いの表情や動きに連動しながら、自分が考える最善の動きを繰り返すこと。
③紙面中央に書かれた「和」の文字の墨だまりを、
いかに紙面から落とすことなく、かつ、最大数の線を広げることができるか

を目標に一人ひとりが判断を重ね制作を続けます。

各々が自分の思考の判断を元に動き、いやおうなしに他者の動きに連動せざるを得ない状況が創り出す景色とは…。

作品が出来上がっていく過程を自らが体感することで普段は可視化されていない「他者との間にある価値観の違い」「空気を読み合うときに生じた差異」を浮かび上がらせ、「多様な価値観が社会で活かし合える方法について考えるきっかけ」を投げかける共同制作の手法です。


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