人生の伏線回収と、土壌づくり
ミステリーなどで必要不可欠な「伏線回収」。
わたしは30歳前後から、その伏線回収が人生で少しずつ起こるようになった。
英語の勉強も兼ねて洋楽を練習していたら、のちに好きなジャンルの洋楽を歌う機会に恵まれたり。
昔読んだ本で印象的だった言葉や、読んだ本のタイトルが、新しく手にとった本の中で例えとして登場したり。
昔聴いていた曲がサンプリングされたときには、テンションがめちゃくちゃ上がってリピート再生した記憶がある(ほんと、急に耳に入ったときの狂いようたるや)
ほかにも、今回新しく直属の上司になったひとに対して、数年前のわたしが、初対面にも関わらずコミュ力を爆発させていたおかげで、配属初日から思い出話と共に仲良く話せたり。
前職の知識が現職で役立ったり。
ミステリー作品に触れているかのように、自分の人生で点と点が繋がったとき、あぁ人生にムダなことはないんだなぁって実感する。
若いとき、「人生にムダなことなんてないよ」って言葉を見たり聞いたりしても、いやいま苦しいよ?これ絶対ムダでしょ?って思うことがよくあった。特に学生時代。
でも30歳前後で、これまでの経験や知識によって少しずつ伏線回収し始めてから、ほんとうにムダなことはないって言える。
また最近、叔母からステキな言葉を聞いた。
「KPOP(SEVENTEEN)にハマってる」「だから韓国語にも興味が湧いたから勉強し始めたんだー」って言ったとき、
「いいね!いま人生の種まきをしてるんだね」
たしかに、いつ芽が出るか分からないし、なんなら人生を終えるまで出ないかもしれない。だけど種まきをしておくって考えると、いろんなことに気楽にチャレンジできる気がする。
いまこの瞬間が人生でいちばん若いから、なにをやるにも遅いってことはないし。
「忘れ花」のような、季節に遅れて咲く花のように、遅咲きになるかもしれないけど、そのタイミングが自分にとってベストな場合もある。
「あのときのアレがいまここで役立つなんて」
「これ、30代に触れた作品のオマージュだ!」
「あのツラい経験はこのためだったのか」
のような人生の答え合わせを、また60歳ぐらいで体験したら面白いはず。
そのためにも、いろいろな作品に触れて、なるべくムダだと感じることからも逃げず、いろんなことに前向きにチャレンジしていけたらいいなぁ。
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画像お借りしたクリエイターさん : nikoさん