落ち込む時は悲しむより怒るといいらしい
心療内科の先生とお話する機会があった。
「自分のせいで」「ごめんなさい」「私がこうすれば」と自分を責め続けていたあの頃のわたしにはまるで奇跡的な出会いだった。
ヘラヘラと笑って冗談みたいに相談する私に先生は表情ひとつ変えず淡々と言葉を並べてくれた
あなたは今怒ってるんですよ
外に出しなさい
言えないなら書きなさい
自分を責める行為は
怒りが自分自身に向いてますからね
いつまでたっても悲しいばかりで
あなたの場合、解決しないんですよ
自分に怒っていてもそのうち
怒るネタが無くなるでしょう怒らないためのアンガーマネジメントというものが流行っている
どうやら怒りは６秒で終わるらしい。
それ以上怒ってたら対象にではなく、自分が怒りたくて怒っているのだそうだ。
仕事で怒らない為にする方法がメインで書かれることが多いが、自分の怒りをマネジメントしてきちんと出せている人はいるのだろうか。怒らないことを美しいとする考えももちろん納得できるが、時にはきちんと怒る事も必要だと思う。当たり前な感情のひとつを押し込めて、悲しんで、無理に落ち込み悲しみ引きずるより、きちんと素直に怒って６秒で終わらせる方が絶対にいい。
少なくとも溜めて溜めて溜めて怒っているのか悲しんでいるのか分からなくなってしまった過去の私にはそう告げたい。
今思えばもしかしてあの頃の私は
楽をしていたのかもしれないな、とも思う。
自分のせいにして向き合わなければ
怒ってしまう素直な私を認めなくて済むし
自分の力でなんとかできるようなおごりもあったし
何とかなるなんとか出来るだろうって
安易に安心して向き合わないままに
何とか有耶無耶になるって思いたかった。
結果、それじゃ何も変わらない。
時間薬に頼って誤魔化して
有耶無耶になったせいで
自分の気持ちまで有耶無耶になった。
だから言いたいあの頃の私よ
もう素直に最初から
怒っている私を認めて
自分を抱きしめる事から始めなさい、と。
怒りだって大切なあなたの感情のひとつ
喜怒哀楽の当たり前の感情
すなおに
そのまま
まっすぐに
あなたらしく
あなたならでは
そんなあなたなら
きっと何とかできるだろうから
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