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世界の見方 と 一冊でわかる の2つのシリーズでイギリスのことを考えてみた
EUからの英離脱 2020年2月1日ついにその日はやってきました。せっかくこうして毎日投稿しているんだから時事ネタをしたいと思います。とはいえ、大した知識はないので、知識がないなりに、勉強した内容を集約したいと思います。
それにはやっぱり本が必要であります。
この本以外に、ありえないくらい、わかりやすかったです。ただし、こちらを読む前に
こちらを読んでおく必要があります。
これは読んで損はないです。本当にわかりやすかったし、ドイツとかイギリスというより、ヨーロッパ全体のことがわかります。これを読んでどうしてEUが必要であったか、そして、どうしてイギリスはいつも少し遅れて参加し、そして今日脱退することになったのか、もう、この二冊を通じて是非EUとその周辺のヨーロッパのことを知っって欲しいと思える本でした。
さて、この2冊で済みます。ということではなくて、この2冊を読んだ後、もう少し勉強したいなあ。と思ったわけです。でも、簡単なやつを…そう思って丸善をぐるぐるしました。本気で探すときはやっぱり丸善です。何かないかな〜くらいのときは地元のお気に入りの本屋さんで良いんですけれど、本気な感じを演出したいですから…
ありましたよー。これは読みやすいのと、装丁がよいのと、シリーズものなので、また次に繋げそうな気がするのがよいのであります。
あとはドイツ史もあります。
池上さんの本は歴史書ではないので、こういう歴史を素直に辿った本が読みたいと思って思った通りではあったんですけれど、イギリスって大変ですね。国内の争いと海外からの占領そしてまた国内の争い、そしてまた、海外との大戦と侵略。そこでふと思い返してみると、他の国のことを自国同様、じっくり紀元前から現在までをざっと通したことがなかったのですごく新鮮でした。日本史と世界史という二つの分類ですけど、これ、なかなかざっくりとした分類でしたよね。と改めて思う。とりあえず興味がでたところからとことん本読んで勉強したいなあ。と思っているところです。
それたので戻します。イギリス史自体の感想を言っても仕方がないのですが、「侵略」のこと。イギリスは一時期「大英帝国」って名乗っていたくらいですから、本当に巨大で最強な国だったわけです。植民地なんて、ほんと、いやなイメージしかないわけですけど、とても興味深い言葉があります。本の中で植民地となった国の人の言葉、「どうせ侵略されるならイギリスが良かった」
それぞれ大戦終わったあたりから植民地になっていた国々が独立していくわけですけれど、イギリスが植民地にするときには現地に道路を整備し、病院や学校をつくり英語を教え、現地で賢い人をあつめて教育していったわけです。なので独立するときにとてもそれが役立った。
イギリス以外の国に侵略されていたところは、たいてい現地の人はまるで奴隷、ライフラインの整備なんて全くされず土地が困窮するまで吸い取られていくのみでしたからこの違いは歴然です。
本当にそうなのかな、と思っていたのですが、先日の世界ふしぎ発見で、南米の小さな国、ガイアナが紹介されており、イギリスの植民地であったこの国には、実際、派手ではないけど素晴らしい教会が今でもみんなの憩いの場になっていました。実際、そういうことを知ってから教会の美しいステンドグラスを眺めると一味違うなと感じました。
イギリスは島国で日本と似たところがあるのかもしれませんが、意外とフランスとの海峡の距離が近く、民族間の悲惨な大変な歴史があって、日本なんかより数倍、(数10倍かな)苦労があったことを知りましたし、ヨーロッパ1の嫌われ者のイメージがあったけれど、けしてそればかりでもなかったんだなあ、と救われます。
本日、EUからは離脱しましたけれど、そもそもEUは第2次世界大戦後もう争いはしない!という精神のもとに作られた平和な組織であって、その思いを同じくしたヨーロッパ周辺諸国が27か国も結集することができたわけですから、本当に素晴らしい組織で、その平和な形をまた新しい時代にむけて発進する時が来たと思ってもいいのかなあとも思いました。
そこから離脱することに関してみんな不明なところは多いですが、2021年までは移行期間、1年間はまだ完全になにかが変わるわけではないようなので良い方向に向かうことを期待しています。それにNATOだってありますし、今急に世界が分離されるとか大騒ぎするものではないし、イギリスの人ってそこまで横着者ではないことがわかってきましたし、サッチャー元首相が「欧州それぞれの国が自らの伝統、慣習、アイデンティティーを持つから強くなることができる」って言ってらしたから。なんというか、うーん、ここは一つ、今後のイギリス、欧州連合、楽しみだ!