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トワイライト・ウォリアーズ(原題:九龍城寨之圍城)今は無き街への想いとアクション満載の香港活劇

扉絵の写真はパンフレットとポストカード(在庫の限り配布)。

ストーリー

九龍城砦(きゅうりゅうじょうさい)――かつて無数の黒社会が野望を燃やし、覇権を争っていた。
80年代、香港へ密入国した若者、陳洛軍(チャン・ロッグワン)は、黒社会の掟に逆らったことで組織に追われ、運命に導かれるように九龍城砦へ逃げ込む。そこで住民たちに受け入れられ、絆を深めながら仲間と出会い、友情を育んでいく。やがて、九龍城砦を巻き込んだ争いが激化する中、陳洛軍たちはそれぞれの信念を胸に、命を懸けた最後の戦いに挑む――。

2024年製作 香港
上映時間:125分
音声:広東語

https://klockworx.com/movies/twilightwarriors/

感想

余兒 (Yuyi) 氏の小説『九龍城寨』(三部作)の一作。残り2作の《九龍城寨之龍頭》は親世代の前日譚、《九龍城寨之終章》は新世代の最終章で、撮影が始まっているらしい。
観客が観たくなる山場から映画化するところは、STAR WARSに似ている。
(STAR WARSの上映順は 4,5,6 - 1,2,3 - 7,8,9)

125分と短い映画ではないが、最初から最後までアクションシーンが続き観ていてダレず、真剣に観るとアドレナリン上がりっぱなしな感じ。
行ったことはないけど九龍城のセットは見もの。プロデューサーは子供の頃、九龍城で暮らしたことがあり、度々映像に現れる城内の生活シーンにリアル感を感じる。

九龍城は当時国際空港(啓徳空港)のすぐそばにあり、映画の中で旅客機が腹を見せ爆音を響かせながら真上を通り過ぎるシーンが何度か出てくる。
啓徳空港はトランジットで使ったことがあり、日が暮れてから着陸態勢に入った時、窓から見える景色は香港のビル街に飛行機が突っ込んでいく感じ。「マジで着陸するの?」みたいな。
その明かりの一つが九龍城だったのではないかと。

多くのシーンは香港映画のお家芸、カンフーっぽく見せるアクション。出演者の一人だけ武術を学んでいたらしい。
ワイヤーアクションに不自然さはなく(画面を早送りしているから)、何回も死んでいるようなダメージを受けても、主人公を含むメンツは何度も立ち上がる。

ハリウッド映画のように、ヒーローぶる登場人物が現れないところが好印象。胡散臭い世界の話なのに映画としての胡散臭さを感じさせない。
久しぶりに映画館で見応えのある映画を観た気がする。

ボス役の一人 サモ・ハン・キンポー(73歳) がアクションシーンでは真剣な表情だった

このwikiが詳しいけど繁体字。機械翻訳で訳せなくはない。


2月に主要キャスト・監督が来日予定。



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