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DTM楽曲の作り方(例:その1)/サウンドエフェクトを意識する

試行錯誤しながらアルバムリリースを続けると、パフォーマンスが少しずつ上がってくるのが分かる。メロディの作り方、リズムの取り方、楽曲展開の仕方等々。



エフェクト

音の引き算を意識するようになった。
DTM(コンピュータミュージック)は簡単に楽器を追加できるためか、ネットに上げられているDTMの楽曲には「音が過剰」な曲が多い。
楽器(シンセサイザー)を増やせば音に厚みが出て満足感は得られるが、果たしてそれが聴きやすい音楽なのか?とは思う。

「無駄に音は増やしたくない」でも「聴きごたえのある音にしたい」。こんなニーズのために作られた訳ではないと思うが、エフェクトはそんなリクエストに応えてくれる。
音楽業界(プロの世界)では、アレンジャー(編曲家)がエフェクトを多用しているのではないか。

これまで何度かKORG Gadgetを記事にしたが、今回は機能の一部を紹介したい。
KORG Gadgetのエフェクト機能は一覧を見てもらう方が早い。

https://gadget-junkies.net

楽器(シンセサイザー)が担うパートにより使用するエフェクトは異なるが「Compressor」は、よく使う。
ベースやドラムで特定の低音域を上げたいときは「8-Band EQ」にしたり。
リードの音が耳に強いが音量を下げたくない時は「Reverb」や「Delay」で聴感を変えてみたり。
プロのアレンジャーなら「こんな曲のこの楽器にはこのエフェクト」と決まりがあるのかもしれないが、まだ手探り状態。
上のIFXリスト一覧は全ての楽器に掛けられるが、楽器(シンセサイザー)にも固有のエフェクトが付いている。

Amsterdamは、ワンショット系の効果音を多く収録
KORG Gadget標準のエフェクトよりも多彩

ストーリーライン(楽曲作りにこの単語は使わないと思うけど)が出来上がり、試聴しながら自分のイメージに合うエフェクトを掛けていく。その編曲過程がDTMでは一番時間が掛かると思う。

曲作り

曲のメロディはアイデア重視で、ある種の思いつき。
それを譜面(KORG Gadgetではエディット画面)に載せるのは、MIDIキーボードで頭に浮かぶメロディを弾いていれば形になってくる。

メロディの(音程)は常に「上がる/下がる/繰り返す」の3択
選択肢の組み合わせでその曲に合う雰囲気を醸し出せるかがポイント。
「下がる」+「下がる」+「下がる」
「上がる」+「上がる」+「上がる」
「上がる」+「下がる」+「上がる」
「繰り返す」+「下がる」+「上がる」


メロディに見合ったリズム隊(ドラム、ベース)を選び、別のシンセで伏線(これも楽曲作りには使わない言葉だと思う)を張り、背景に曲のイメージをクリアにするシンセサイザーを足していく。
これで曲の基本骨格(KORG Gagdetの1〜2シーン)が出来上がる。
シーンをコピーしながらシーンごとに手を加えていき、ある程度の長さになったところで試聴。上に書いた通りここから時間のかかる作曲と編曲をミックスしたようなDTMならではの作業が始まる。

リズムから曲作りに入る時もある。
Apple Musicを聴いていて気に入ったリズムに出会うと、その曲をお気に入りに入れて聞き直し、それをヒントにリズムセクションを作成して、それに合うメロディをいろいろ弾いてみる。

DrumとBassで骨格を作ってみる
Bassがリードを取ってしまい、どうしようかな?と

KORG Gadget 3から備わった「ジャンルセレクト」も積極的に利用している。
そのまま使っても著作権的には問題なさそうだが、BPMの上げ下げから始まり、楽器の変更、リードの書き直し等々で最初の音からはかけ離れる。
そもそも、一つのジャンルで25通りのシーンが作れるので同じになることはないのだが。

作曲の骨格作りに役立つ


ディストリビュータの配信手続きはアルバム単位だと手間がかかり(全10曲ならば同じ事を10回繰り返す)、申請内容の不備等で再申請を要請されることもある。
これは別の機会に記事にしたい。

去年の11月、なんとなく撮った動画。
2月リリース予定のアルバムに含まれる曲だけど、この動画の演奏からはかなり編曲されている。
 

MOH