「夏へのトンネル、さよならの出口」SFというよりファンタジー映画
Amazon プライムビデオのウォッチリストに入れたあと、リストにあることも忘れていたが、連休中にコミックアプリで多くの無料試読があり、そのタイトルを見てアニメ化(映画化)されているのを思い出した。
Webでコミックを読み始めると「中途半端なタイムワープ?」が気になり、まず映画版を観ることに。
プライムビデオのリンクはこちら。
映画版では主人公以外の周辺人物の描写が薄く(83分なので仕方がない)、視聴後にコミックを最後まで読んでみた。 全4冊、ひと夏の物語。
原作のライトノベルまでは、手を出していない。
雑感
高校生が主人公のタイムワープ物語は2000年以降、ライトノベルが多く出版されメディアミックスにより、コミック〜アニメになっている。
この映画を観て感じる既視感は『君の名は。』
主人公たちの距離感に新海誠作品との類似性を感じ、ラストに数年後の後日談が出てくるところも同様。
映画館公開時には入場者プレゼントとして本編のその後を描いた短編小説『さよならのあと、いつもへの入り口』が配布された。
その内容は原作やコミックにあって、映画で省かれた部分。
この作品の潔いところは、物語の中で起きているタイムワープが主人公二人だけの経験で、その原因も追及されずファンタジー的な夢物語で終わること。
ネタバレになるがコミックの最終話で、主人公たちが友人を交えてウラシマトンネルを確認に行くと、そこには何の跡形もない。
高校の同級生たちは見た目も身体も30才、あんずは22才、カオルは17才の身体で最終回を迎える。
作者(八目 迷)が「ウラシマトンネル」の設定を思い付き、シナリオを仕上げられたことが、この物語の魅力の全てだと思う。
MOH