『きみのお金は誰のため』を読んで
感想
お金を貯めること、増やすことがすきな私に、お金を使うことに対する視野を広げてくれた本。知らず知らずのうちに貯めることがゴールになっていたことに気づき、いいお金の使い方ってどんなだろう..?と考えるきっかけになりました。「内側」と「外側」という考え方をベースに、“ぼくたち”(内側)と思える人、コミュニティ、人と人の繋がりを意識して、より良い選択をしようと思えば、いいお金の使い方ができるようになる。(ちなみに外側は社会。)より良い社会を思ってお金を循環させる、はちょっと綺麗事のような、自分から遠いことのように感じるけど、“ぼくたち”と思える範囲を広げ、みんなで豊かになろうとする意識を持つ、はみんなが持てそうな視点だなと思いました。また、この本によって自分の財布の中身を見ているだけでは世の中の、社会のお金の流れは分からないということにハッとさせられました。手元に置いて何回も読み返したいし、たくさんの人に読んで欲しいと思った本です。
心に残ったフレーズ
スタートアップをフィールドに活躍ししつつ、自身もエンジェル投資家をしている知り合いがいる。(エンジェル投資家って言葉をこの本を通じて初めて知った!)ベンチャーキャピタルを担当する部署に尊敬する上司がいる。投資される側と投資する側、彼らの話を聞くことが私は本当にだいすきで、とても興味深い。自分の世界では思いつきもしない問題を、課題として認識して人生をかけて立ち向かっている人がいる。そんな人に出会える環境も、同じ方向を向いて努力する環境も、凄く素敵なフィールドだと思う。知れば知るほど、人もサービスも可能性に満ちている!株価だけを見ない投資はまさに、お金にお金以外の付加価値が生まれるお金の使い道だな、と。
自分がする何気ない選択で地方と都会の格差がますます広がっていくということ。この視点を持ち合わせておきたい。