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備忘〜2024/12/24はとても濃い1日だった件について
(トップの写真はモグラが掘った穴)
今日という1日が、人生の中でも稀に見る、濃ゆい1日だったので、所感を備忘的にここに記す。
まとめ
①家を出る時に、免許証が所定のポーチになかったことで、妻の出勤が遅れる
②ジンダイジマウンテンワークスのオープンアトリエに行く→ジャッキーさんを筆頭に、1時間近くMyogのことから人生のことまで話してくれる
③ウィンターカップ2024の1回戦、親友が監督として出場するため、お忍びで観戦(適応障害発症以来約3年ぶりのバスケットボール観戦)
④行きつけの駒沢のバワリーキッチンで久しぶりにオーナーさんと会うことができ、近況報告をするやいなや、私の人生の特性をまるで占い師かのように全て言い当てる。
①について〜起床から妻送り〜
この半年くらいは、わたしは妻のアッシーくんである。
どういうことかというと、妻が出勤する際(職場まで約30km、電車だと1時間半)私の運転で妻を職場に送り届ける、という活動を行なっている。
もちろん、無給である。
散歩がうつ病には有効とはいうものの、なかなか散歩に行くために起きて動き出すというのは難しい。頑張らないと決めたから。
妻の日々のパフォーマンスが高まって、ゴキゲンになってくれることであれば、私は動き出すことができる。頑張らなくても。
なので、日常的にアッシーくんをしているわけだが、
私の妻はとにかく起きるのが苦手だので、
いつも妻が前日に指定した出発時刻より+30分で考えて準備をしている。
ただ、なぜだか今日は妻は予告通りの時刻で準備を済ませようとしており、
私はそれに気づいていながらも「んまあ+30分でいいだろう」とたかを括っていた。
私がゆっくり出発準備をして玄関にいくと、私は車の鍵と財布を入れているポーチの中に、財布が入っていないことに気がついた。
財布を探しに戻る。
見つからない。
妻のボルテージの高まりを感じる。
妻が珍しくテキパキと自ら探し出す。
妻が財布を見つけた。
こんな朝だった。
珍しかった。
どうやら提出資料の締め切り時刻ギリギリだったようで、
そのタイミングに限って私が財布を見失ったものだから、
プリプリモードが発動したのだろう。
朝から出鼻をくじかれた。
気を取り直して、「頑張らない。頑張らない。」と自己暗示。
無事、妻を職場まで送り届けた。
②について〜オープンアトリエでの衝撃〜
妻を職場に送り届けた後、わたしはそのまま帰って寝逃げ治療に専念するか、
行ってみたいと思っていたとあるアトリエに行くかを迷っていた。
とりあえず、一般道でフラフラと走りながら、ネットフリックスで水曜どうでしょうの夏野菜スペシャルをラジオがわりに流していた。
「やっぱり行きたいところには行くべきだ」
心の声がささやいてくれた。
ようやく最近、少しだけ前向きな天使がささやいてくれるようになってきているのか?
わたしは、高尾にある「ジンダイジマウンテンワークス」というアウトドアギアメーカーのオープンアトリエが開催されていることを知っていたので、
それに向けて高速道に乗り込んだ。
到着して、中に入ってみると、なんとも素敵な空間じゃないか。
彩り豊かなシルナイロンの生地がロールでたくさん揃っている。
タープ、ジャケット、ハンモック、ポーチ、、
たくさんの制作物が綺麗に展示されている。
奥にはミシン代が3台ほど。
入ってすぐ、アツシさんというクルーの方が店内を軽く紹介してくれた。
実は、私は最近ミシンを買って、道具を自作し始めたので、作業台を見学したい、と伝えると、なんとも快く「どうぞどうぞ、なんでも聞いてください」と言って案内してくれた。
シルナイロンという素材は、シュルシュルと滑りが良すぎるので、とっても縫いづらい素材なのだが、そのコツを実際にミシンを使って教えてくれた。
あれ、これって有料級の内容じゃん、お金払いますよ。
という気持ちで聞いていた。
するとブランドオーナーのジャッキーさんがやってきて、
「Myogやってるの?」と声をかけてくれた。
Myogとは、Make Your Own Gear のことで、ギアを自作することである。
最近ミシンを買ってやり始めたことから会話がスタートして、退店したのはその1時間半後だった。
軽く飲み屋で一杯くらいの、濃ゆ〜〜〜い内容だった。
気がつけば私は自分がうつ病で教員を辞めて、現在無職であること、
登山を始めたきっかけ、ミシンを買ったのは時間があるので暇つぶしのためなんだけどザックやテントも作ってみたいこと、この後バスケの全国大会に同期が出るので見に行こうと思ってること、自分も教員時代体育教師でバスケの指導ばっかりやってたこと、、、、、
全部ジャッキーさんにしゃべっていた。
ジャッキーさんも、ご自身のことを語ってくれた。
なんで今のブランドをやっているのか、なんでものづくりを始めたのか、なんで登山を始めたのか、ギアに対してどういう姿勢で向き合っているのか、どうやってバックパックを作ったらいいか、などなどなどなど、、、、
本当にこれも有料級のお話を次から次へとしてくれた。
私にとって登山は「治療行為」だと思っている。
登山などアウトドアに関わる人は、少なからず似たような感覚を持っているんだろうな、と少しだけ確証に近づけた気がする。
だからこそ、私は今後関わるべきフィールドだろうと思っているし、
頑張らないでいられる場所なのかもしれない、と思えた瞬間だった。
③について〜できなかったことが親友のおかげでできてしまったこと〜
ジンダイジマウンテンワークスであまりにも濃ゆ〜〜〜い時間を過ごしてしまったので、
急いで武蔵野の森体育館へ向かった。
親友が、バスケの全国大会に出場するからである。
私も教員時代、自分が目指したコートに、彼が立つ。
人生を捧げてきたバスケットボールが、適応障害発症後には急に見ることも考える事もできなくなってしまった。
小学5年からバスケをはじめ、大学4年までプレーし、その後指導者としてもバスケ漬けの毎日を送っていた。
毎日毎日バスケのことを考えていた。
それが、急に関われなくなってしまった。
そう、私の適応障害発症後、バスケの日本代表は大躍進をしていたらしい。
富永、河村が活躍し、ワールドカップ予選を突破、その後パリ五輪も出場したそうではないか。
知らん知らん。見てないもん。
そうそう、それに拍車をかけたのは、私の聖書(バイブル)でもあるSLAMDUNKの映画まで公開されているではないか。
ついこないだまで見ることができなかった。
SLAMDUNKがネットフリックスで公開されているのを知り、
今年の9月くらいか?ようやく見た。
涙が止まらなかった。(あれは誰がどんな状態で見ても泣きます)
ようやくバスケットに対しての「何か」を克服できたと感じていたので、
親友の勇姿を見に行くことにした。
試合は負けてしまったが、指導者としてコートに立つ彼を見て誇らしい。
試合中に「なんでこれができないんだ!」とか「これ練習できてないぞ!」とか言いたくなったのは秘密だが、
ようやくバスケットボールを見ることができるようになった私に、
バスケットボールを見る機会を与えてくれた親友に感謝したい。
④について〜占い師〜
バスケ観戦後、妻が仕事を切り上げるとのことで、アッシーくんはお迎えにいく。
夜も遅い時間なので、せっかくだから久々に行きつけのバワリーキッチン(駒沢公園駅)に行くことにした。
もうかれこれ7年くらい通っている。
通い始めた頃は、本当に週3回とかお世話になっていたので、常連の自覚はあるが、適応障害発症後はめっきりいけなくて、半年に一度程度か。
オーナーの山本宇一さんは遭遇すると毎回おしゃべりしてくれて、我々夫婦を「お友達」と言ってくれる人。
久々にあったので、私の近況を報告した(ベンチャーで働いていたが、9月で辞めて、今無職であること)。
すると、今後の人生どうする、というテーマのもと、会話が進んでいったのだが、次々と芯を食った言葉をかけてくれた宇一さん。
・何かやるなら(仕事するなら)好きなことじゃないと続かない、それを探せ、いや探すんじゃなくて決めろ
・自分がボスがいいのか、サポート役がいいのか、手駒がいいのか、それを理解しろ
・家が足枷なんじゃないの(ローン)、札幌で店でもやれば。うちで修行して店舗経営学んで、札幌に持ち込むのはどう?
・でもボスタイプじゃないよね。サポート役でしょ
・夫婦で何かやるなら奥さんがボス、あなたがサポート役で実務をやるくらいの覚悟を持て
・おじさんとギャルは親和性が高い。中途半端な男が一番ダメ。今はそれ。ギャル精神(本能に従う)を持つこと。
いやー気持ちいいくらいズバズバと私の性格を見抜いてくれていた。
正直一緒に仕事をしたとか、一緒に長い時間行動を共にしたとかではないのに、ここまで言い当てられると、頭上がらない。
宇一さんの経営者としての「人を見る目」というのが研ぎ澄まされているんだろうと改めて感じた。
以上、本日中に全て起こった内容を記してみた。
これほど1日で人から影響を受けたのは、うつ人生が始まってからは初めてだ。だから記事として残した。
この記事を書きながら、クリスマスケーキを食べることができて、私は幸せ者だ。
長文、失礼しました。