[詩]国道69
本当の自分は誰よりも傷つきやすくて
笑顔で悲しみを塗りつぶしてた
走り始めるしか救いはないのだと思って
止まることを考えないようにした
自分が思う正しさを否定したくなくて
正論を掲げて自分に嘘はつきたくない
何処かに隠した感情を
永遠にこじ開ける事はないと思ってた
そんな世界に君がやってきた
君がいたから私は私でいれる
消えてしまいたい青い春も
投げ出した集団生活も
君と出会えたからどうでも良くなった
蜘蛛の巣だらけの心に
風が吹く
あゝ一緒に歌っていこうよ
心が鬱屈して窮屈な街駆け出して
昨日と変わらない街がそこにあった
通り過ぎていく人たちは無関心に過ぎて
誰にも響かない卑屈だ
言葉を叫ぶことや訴えることがダメって
私のひとり語り誰か聞いて欲しかったんだ
何処にも行き場のない熱を
誰かに届けと叫ぶ日々が転じること
そんな世界に君がやってきた
君がいたから私は歌っていける
バカにされた素直な想いも
泥をかけられたあの曲も
君とが好きだと言ってくれて幸せだ
スリ傷だらけの歌に
風が吹く
あゝ一緒に歌っていこうよ
頬を夕焼けで染めて走り出した高架下
君の告白で涙が浮かぶ
私と君の秘密で紡ぐ理想を足掻いてやろう
君がいたから私は息ができる
窒息しそうなあの日々も
叫べずため息になったのも
誰にも見せられない私がいる
君には見せられるかもね
風が吹く
あゝ一緒に歌を作ってみようよ