世界の見え方が変わる瞬間
ついさっきまで苦しんで過ごした「時間」は全体の一部に過ぎず
ただそれは流れて消え去り形を変えていく
その最中は気付かないだけで
何かは確実に流れているし
その何かの中で私は生きているのだろう
私はあらゆるものからきっかけを与えられる
「与えられている」と感じるのならだれに何を言われようと
それは私に与えられているのだろう
いつも耳を澄ませている
流れを変えることも
私は私を鼓舞することもできる
止まっているように感じたあれも
実はゆっくり流れていたし
何かに近づき
何かからは遠ざかっていく
時間なんてものは存在しないような気もしてくるし
時間に閉じ込められて自由になんてなれそうもないと嘆きたくもなる
あの素晴らしかった景色を思い浮かべることができるだけで
それだけで十分だと
誰かの声がする