【検証】6年間の教員経験はライティングに役立つのか?
「教員経験なんて、学校以外で何にも役立たない」
これは、元教員である私の口ぐせ。
大学卒業後すぐに小学校教諭になったため、学校の世界しか知らない。
だから、それ以外の世界に飛び込むことは無理だと思い込んでいました。
けれども、ライターの勉強を始め、
「授業と執筆は、なんだか似ている」
「教員経験はライティングに役立つのではないか」と思い始めたのです。
6年間の教員経験は、ライティングに役立つのか?
今回は、この仮説を検証。
「ライティング」と「授業」のコツを比較・分析した結果を解説します。コツは5つに厳選しました。
検証①テーマを1つに絞る
まずは、「テーマを1つに絞る」という点で比較してみましょう。
ライティング
読者に思いをしっかり届けるためには、「一つの記事に、一つのテーマ」が基本。
内容を欲ばりすぎると、本当に伝えたいことが迷子になってしまいます。
だから、テーマを1つに絞って、書くことが大切。
授業
生徒の理解を深めるためには、「一つの授業に、一つのねらい」が基本。
例えば、45分間でスピーチ力を伸ばしたい時。「原稿用紙を丁寧に書くコツ」を熱弁しても、ねらいは達成できませんよね。
「相手にしっかり伝えたい」と思うほど、内容が溢れてしまいますよね。
しかし、本当に相手のメリットを考えるなら、ライティングも、授業も、まずは「テーマを一つに絞ること」が大切です。
検証②構成を考える
次は、構成について。
ライティング
書く前に、見出しなどの構成を考えることが大切。
大枠を決めることで、内容整理ができます。ダブりやモレがなくなるので、文章もスッキリ。
何より自分もどこに向かって書いているのか明確。テーマが決まったら、構成を考えるのがコツです。
授業
授業前に、流れを計画するのが鍵。生徒に考えさせるポイントを精選すれば、ねらいとズレた時間を省けます。
今日のゴールまでの見通しを持って、教えられるのでとっても安心。ちなみに、私は黒板の計画をザックリ書いて、整理していました。なぐり書きで・・・。
つまり、準備段階の情報整理が共通点。授業計画をする意識は、記事構成で生かされていました。
検証③導入
意外と大切な「導入」で、比較していきましょう。
ライティング
記事の導入に悩む方も多いのではないでしょうか。
少しでも多くの人に読んでもらうためには、導入の工夫が欠かせません。
最初に、セリフや日付を入れたり、相手の悩みに共感したりすることで、読者の心を掴めます。
授業
「授業は導入が命」と散々言われました。
先生に「はい。教科書開いて〜」と言われるより、「この写真を見て!気づくことはない?」と突然問いかけられた方が知的好奇心をくすぐられますよね。
このように、「どうしたら、導入で相手の心を掴めるか」と6年間悩んできたことが、ライティングの導入を考えるヒントになっています。
検証④簡潔に伝える
「簡潔に伝える」については、どうでしょうか。
ライティング
読みやすい文章を書くためには、一文を短くすることがコツ。
理想は、一文50字以内。内容を絞って、シンプルに伝えることが大切です。
それだけで、グンと読みやすい文章を書けます。
授業
生徒に分かりやすく伝えるためには、簡潔さが重要。
先生が長々と話してしまうと、生徒の頭の中はグチャグチャ。端的に話すことで、授業のテンポもよくなります。その結果、生徒の理解度も集中もアップ。
私は、教師なのに話すのが本当に苦手だったので、「いかに話さないようにするか」を考えていました。
逆にそれが「簡潔に伝える」「一文を短くする」ことに繋がったようです。
検証⑤難しい言葉を使わない
見出しを見ただけで、想像できそうですが、詳しく説明します。
ライティング
「チンパンジーでも分かる言葉で」。これはライティングの師匠から教わった言葉。
誰でも理解できる言葉で書くことを忘れてはいけません。論文のように専門用語が大量発生したものは、読む気がなくなりますよね。
最後まで読んでもらうためには、やさしい言葉を書くのが重要です。
授業
学校の授業は、子どもが分かる言葉しか使えません。難しい言葉を使ってしまうと、教室が「?」の嵐。
多くの生徒が授業についていけなくなります。相手と同じ目線に立って、伝えることがポイント。
つまり、6年間子どもに分かる言葉で話し続けた経験が、ライティングに役立っています。
以上が検証結果です。
結論
今回検証した5つの視点でした。
① テーマを一つに絞る
② 構成を考える
③ 導入が大切
④ 簡潔に伝える
⑤ 難しい言葉は伝わない
どれも、授業の経験がライティングで生かされたので、6年間の教員経験が役立つと言えるのではないでしょうか。
まとめ
今回の検証で、「自分の経験や失敗に無駄はない」と気付きました。
誰にでも、弱みやコンプレックスはある。しかし、それを私のように否定してしまうのはもったいない。
一歩下がって弱みを分析してみたり、見方を変えたりするだけで、価値あるものになるのではないでしょうか。
ぜひ、自分の新しい価値を発掘してみてください。
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それでは最後まで読んでくださりありがとうございました!この後も皆さんにとって素敵な時間をお過ごしください。
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