別世界
ずっと来たかった
だいすきな場所
たのしいはずなのに
さみしくて仕方なかった
四十九日の法要で
お供えするもの
どうせなら 母がだいすきだった
とっておきのものを用意したくて、、
元気だった頃
ひとりでも電車に乗って
「今日も行ってきた」
といって嬉しそうに話してたよね
パークの外にあるショップ
そこがお気に入りだった
そこに行けば
雰囲気を楽しむことができるからと
よく通って わたしにお土産を
買ってきてくれた
行けるようになったら
車椅子でも連れていってあげたかった
その場所へ、、
一番すきだった
キャラメルのお菓子は
みつからなかったよ
パスタのお菓子と
チョコクランキーはあったからね
でもそれを食べて美味しいって
喜ぶ顔が見れないのだと思うと
なんともやりきれない気持ちになる
まわりの楽しそうな声
はしゃぐ人 笑顔で溢れるなか
ポツンといるわたし
別世界にいるみたいだった
パークから響き渡る汽笛の音
何度も何度も
母と一緒に来たことを思い出す
また一緒に来たかった
一緒にお土産選びたかった
あの笑顔に会いたいよ、、
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