身体の動きが心を作る
はじめまして。
私はピラティスのインストラクターをしていて、人の身体の動きが心にどういった影響を与えるのか、に興味を持っています。
ピラティスと出会って知ったのは、身体のこわばりは緊張感から生まれているということや、背骨の柔軟性は心の柔軟性であること等、身体の癖が心理面に起因していること、身体の癖がゆるんでいくと、表情から明るくなり、発する言葉もポジティブになっていくことです。
また、自分を信じたり、よくしていこうという思いが身体の新たな動きを促進したりする現場を何度も目撃しました。
逆に言えば、自分をネガティブに捉えていたり、概念に縛り付けられている場合には、身体が固まったり、動きに対して抗う力が生まれるのも目にしました。
身体が心を解放していくこともあるし、
心が身体を解放していくこともある。
身体と心は切っても切り離せないし、そもそも切り分けて考えるのも違うかもしれない。
ピラティス自体も、身体と心は同等だという考え方。
私はこの学びを、人が幸せに生きていくために役立てたいと想っています。
以前、保育士をしている友人から、目からウロコな話を聞いた。
・5歳の時にはすでに人格が出来上がっていること。
だから何か問題があって、保育士から働きかけをしようとしても、もうすでに時は遅しのこともあるということ。
・何かに触れよう、取りたい!と心が動くから身体が動くということ。
特に0歳から1歳の間は首がすわって、寝返りができるようになり、お座りするようになって、四つんばいでハイハイするようになって、つかまり立ちをして、歩くようになる!と発達が目まぐるしい。
その要因は「心が動くから」だそうだ。
・言葉にならない0-1歳の子どもたちとのコミュニケーションで見るべきは「目線」だということ。
例えば7ヶ月の月齢の子と10ヶ月の月齢の子でモノの取り合いをした時には、前者はモノを見ているから、それに気付いたら保育士は代わりのものを渡し、後者はモノの先の人が見えているから、「◯◯ちゃんが取ったね、悲しいね」等と声をかけるそう。
その「目線」に気づけないと全然コミュニケーションが別になってしまう。
・朝の保育園での送り出しで、「おはようございます!先生、この子をよろしくお願いしますー!」といきなりのバトンタッチだと9割5分子供は「イヤーーーーママーーーー!!!!」と泣き出すそう。(保育士も予感がするそう!)
一方オムツ替えの準備をしながら、子供に笑顔で話しかけながら自然に送り出すと、その子は笑顔で保育園に向かっていく。
・保育園に預けられたばかりの子たちは、緊張でおむつがめちゃくちゃキレイ。おむつが汚くなってきたら園に馴染んできたという証拠。
・保育士は子供の目線や表情でその子の家庭での様子を感じ取る。両親と心からのコミュニケーションが取れていないと無表情だったり、抱っこ等の触れ合いを嫌がったりする。
ちょっとした笑顔や、オムツ替えの際に「すっきりしたね〜うれしいね!」と一声かけてあげるだけで表情豊かな子になっていく。
・今の子達は「自分さえ良ければ」思考の子が多い。
・身につけてほしいのは、色んな遊び経験を通して人生は上手くいくことだらけではないと知り、切り替える力を身につけること。
等など、子供だけに当てはまることではなく、実は大人でもそうだよなあ〜と思わされることがいっぱいでした。
子供時代の反応がそのまま大人になっても現れるようです。
特に身体に。これは大きな発見でした・・・!
上記に書いたことは私が見たこと、聞いたことですが、最近読んでいる『人間脳を育てる〜動きの発達&原始反射の成長』(灰谷孝 著)にも同じようなことが書かれていました。
『動きの発達段階[その一]脊椎
・自分の脊椎のありかを脳が把握しており、動かし方がわかる。自分の脊椎のありかがわかっていて動かせるということは、信念の土台である。』
『内部感覚が育つと不安は消えていく』
身体の動きが人の感情や情緒、認知、理解の発達に関わるって、とても面白い。
色々と学びながら、noteにシェアしていければと思います。
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