【読書】逆説のスタートアップ思考
実際にスタートアップとして起業し社会を変えようと奮闘中の方から紹介いただいた一冊です。
私がスタートアップとして起業するわけでは無いですが(今のところ)、どんな思考が必要なのかを理解したく読みました。
ざっくり、普段仕事をしている時の考え方と違う考え(本書では反直観的と表現)がたくさんありましたが、印象に残った点をいくつか。
アイデアは考え出すのではなく『気づく』
スタートアップとは無理やりアイデアをひねり出すのではなく、自分の経験から生まれてくるものからスタートする。
あとから思えば当然と思えることに気づけるか?そういうアイデアって大概はアイデアとして説明が難しいことが多いように思いました。言われてみれば当たり前ゆえに価値に気づきにくいという印象を持ちました。
競争することが負け
私の仕事でもコンペチターが必ずいます。市場とはそういうものだと思いましたが、コンペチターがいる時点で上限のあるパイを奪い合うゼロサムゲームをしているということなのだと思いました。
スタートアップは競争から抜け出し独占し、その状態を長く続ける仕組みを作ることを目指す。つまりは新しい価値を生み出してパイを大きくすること。これは大きな違いだと思いました。
『量』が『質』を生む
物事が成功するためには運も必要。運はコントロール出来ないが運を引き寄せる機会をつくる回数はコントロールできる。つまり多くのチャレンジをすべきだということ。
過去の歴史を見ても画期的なプロダクトを残した偉人は、かなりたくさんのプロダクトを行っているということで、とにかくローンチを増やしていかないと、質の良いプロダクトは生まれず、結果として成功確率が下がるのだと思いました。
第二のキャリアを考えるヒントがありました
私はそろそろ第二の人生に向け準備をという年代で、模索中です。
本書では、バーベル戦略の紹介があります。『極端に保守的な投資と極端に投機性の高い投資を組み合わせ、その間のリスクは取らない』という戦略です。リスクヘッジをした上で大きなリターンの可能性にチャレンジすると理解しました。
この戦略に沿って考えると、一定の収入を得られる(=保守的)仕事につきながら模索できる環境だからこそ、小遣い稼ぎを考えた副業(=中リスク)ではなく、新しいモノやコトを作っていくプロジェクト(=投機的)に参加して将来、必要とされるであろう仕事や役割を考えたいと思いました。