家計簿をつけない場合に最低限しておきたい3つのこと
家計簿は支出管理のためにつけた方がよいのですが、人には向き不向きがあります。なかには面倒くさくてどうしてもやりたくない、できないという方もいらっしゃると思います。
社会人になり自立して生活していくためには、収入と支出の管理は自分でしなければなりません。
支出管理にできるだけエネルギーを使わずに収入の範囲内で生活していくためには、どうすればよいでしょうか?
1.クレジットカードの利用は固定費に限る
クレジットカードを利用して後払いをすると支出の管理が難しくなります。それは、買物をした時点とクレジットカードの支払いをする時点が異なるためです。
「こんな買物をしていたんだ。忘れてた」というようなことが意外とあり、クレジットカードの支払い時までにお金をいくら用意すればよいか分からなくなってしまうことが起こるのです。
これを避けるにはクレジットカードを利用しないことですが、たとえば家賃をクレジットカードで支払うことを貸主側から求められることもあり、クレジットカードを利用しないで生活するというのは難しいかもしれません。
それにポイント還元のチャンスをみすみす逃すのも残念です。
このようなときは家賃のような固定費の支払い(定期的にほぼ定額の料金が発生する支払い)に限りクレジットカードを利用するのです。固定費ならばそれほど苦労せずに毎月の必要額を計算することができます。
むしろ水道や電気、ガス、そして習い事の料金などの固定費を一つのクレジットカードの支払いにまとめておいた方が管理が楽になるかもしれません。
固定費を計算する際には、電気料金やガス料金に注意しましょう。寒い時期や暑い時期など季節により料金が大きく変動します。
賃貸物件に住むと、2年に1回契約更新料や火災保険料がかかることが多いです。24ヶ月かけて必要額を積み立てるようにしましょう。
合わせて、予期せぬ出費に備えて毎月いくらかは天引きして積立てておきましょう。どんなに支出を管理しても想定外のことは起こるものです。
また、将来のためにお金をためておくため、天引きの額を調整して貯金や投資に回すとことも良いと思います。
キャッシュレス決済を利用したい場合は事前にチャージして使う前払い式のものや、買物したのと同時に預金から引き落とされる即時払い式のものを利用すると良いでしょう。
2.固定費を天引きして別の口座に移す
次に、固定費の支払いに必要な分のお金を、給料日など収入があった当日に分けてしまいます。天引きとは収入と同時に必要額を差し引きしておくことです。
天引きしたお金を保管しておくために、メインで利用している銀行口座とは別の銀行口座を開設して、その口座にお金を移しましょう。クレジットカードの支払いもこの口座から行うように設定しておくと便利です。
収入と同時に支払いに必要なお金を差し引きして別の口座に移しておけば、誤って来月の家賃の分のお金を使ってしまったというようなことを避けることができます。
なお、銀行口座をつくるときは振込みやATMの利用などに手数料がかからない銀行口座を選ぶようにしましょう。
3.借金はしない
月々の支払いに必要なお金は別の口座に移してありますので、あなたが今使うことができるお金は、メインの口座に預けてあるお金、チャージしてある電子マネー、財布の中にあるお金の合計額です。
この計算はざっくりと自分が使える金額を出すためにするので、1円単位で細かく計算しなくて大丈夫です。千円単位くらいで計算し、たとえば「手元に42,000円くらい残っているな」というような感じでします。
金額を出すのに手間はそれほどかからないでしょう。
このお金は自由に使います。
もし一度にたくさんお金を使いそうで心配だという場合には、天引きした直後のお金を4分割してみましょう。分割したお金があなたがだいたい一週間で使うことができるお金です(1ヶ月=約4週間)。
たとえば、天引き直後に8万円残ったとしたら、8÷4=2万円がだいたい一週間であなたが使うことができるお金です。
もし、今週2万円よりちょっと多く使ってしまった場合は、次の週は少し節約するなどして使う金額を調整していきましょう。
このようにすれば家計簿をつけなくても収入の範囲内で生活することができることと思います。
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