見出し画像

他のお医者さん

総合病院の脳神経外科に
紹介状を持って受診することになり
娘を連れて行きました。

脳神経外科の先生は
淡々と娘に症状を聞くと

「まっ。てんかんではないと思いますよ。
学校を休んでまで検査することないんで
冬休みにしますか」

そう言って 
さっさと脳波検査の予約を入れます。

あまりに面倒くさそうで
そっけない感じ

連れて来る意味があったのか
検査もしてないのにわかる事なのか

いろんな感情が静かに押し寄せました。

予約は1ヶ月先となりましたが
てんかんの可能性はないのだろうと
それを知らされるかのような医師の対応。

それから間もなく
娘は急に足が硬直して倒れてしまったり
眠るように意識消失になったりと
部活終わり以外でも、不調が増えました。

朝早くに娘を学校へ送り
急いで職場へ行っていましたが
いつ倒れてしまうかわからない娘を
朝早くに送って降ろすことは
出来なくなりました。

私の勤務時間の相談をするため
職場の管理者と話をしました。

これまで言えてなかった沢山の事を話すのは
辛くて苦しくて…でも楽でした。

涙がボロボロ溢れてうまく話せない中
長年看護師をしてきた管理者は
静かに丁寧に話を聞いてくれ
こう言いました。

「一度…他のお医者さんに
診てもらってはどうですか?」

同じ頃、娘が通う高校の先生方も
公の相談機関へ案内してくれたりする中
同じ事を言われ、気づきました。

心療内科でいつも抱くモヤモヤと
増える薬への不安感

そうだ…そうしたいんだ
そうしたかったんだな、私。

でもどこへ行けばいいのだろう…
考える私に管理者と学校の先生は
いろんな病院や医師の名前を教えてくれて
その中に一人だけ
同じ医師の名前がありました。

それは心療内科ではなく
総合病院の小児科の先生。

ただ診てもらえるかわからない…
それもどちらからも言われましたが

「その先生が診療の日に行ってみます!」

何一つ迷いはありませんでした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?