なりたくて なってるんじゃない
やがて娘に強い頭痛と意識消失や
感覚麻痺に痺れ、痙攣などが出始めて
ますます不調は加速します。
この頃にはもう、なかなか隠し通すことも
難しくなり部活のペアに自分の状態を
話しました。
状態を伝えられた彼女も
かなりの負担になったと思います。
ペアの彼女は部活終わり
不調や発作の際、先生を呼んでくれて
たくさん助けてもらいました。
本当に本当に彼女には感謝しています。
こんな状況の中、テニスの大会があり
予定通り出場することになりましたが
自分の不調で思うように
プレイ出来ないのではないか…
プレッシャーとペアへの申し訳無さで
娘は自分で自分を追い込んで行きました。
ペアの彼女は高い目標を掲げていました
その目標を達成するために
自分が足枷になることは絶対に出来ない
そんな気持ちで大会までの練習を
次々増える不調の中
必死でやっていたある日のこと
「試合中、過呼吸にならないでね」
ペアの彼女も追い込まれていたのでしょう
娘は耳を疑う言葉を言われました。
私だって、過呼吸なんかなりたくない
なりたくてなってるんじゃない
なんでそんなことを言うんだろう
悲しみと信じられない気持ちが入り混じり
娘は彼女に対して心を開けなくなりました。
不安いっぱいの中、大会当日
足の痺れや痙攣が試合中出てきて
思うように動けず
試合後、過呼吸にもなりました。
無観客試合だったその日
先生からの連絡を受けて駆けつけると
すでに過呼吸は落ち着き
チームメイトと先生方に囲まれて
硬直した足をマッサージしてもらっていました。
過呼吸に加え感覚麻痺に痺れに痙攣
娘の身体に一体何が起きているのか…
部員に病気の事を話してもいいですか?
周りに知っておいてもらった方が
いいと思うのですが
先生からの提案に同じ思いだった私は
「お願いします」と即答しました。
大会2日目は応援だけの参加
周りの皆も娘の状態を知ってくれて
プレッシャーもなく過ごせるだろうと
安心していた私に先生からの着信が…
「これから救急搬送になります」