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藤野智哉・著『「そのままの自分」を生きてみる 精神科医が教える心がラクになるコツ』|読書感想
こんにちは! よしはるです。
今回は精神科医の藤野智哉さんの
『「そのままの自分」を生きてみる
精神科医が教える心がラクになるコツ』を読み終えたので
コチラの感想を書いていきます。
本書はとにかく自分のことを労わりましょう!ということを
前面に押し出しています。
私が仕事をしているとき、
自分の力量以上のタスクが振られてしまうと、
辛いとかしんどいという気持ちをどうしても抱いてしまいます。
ただ他の人が難なくこなしてしまうと、
自分がしんどいと思い込み過ぎなんだろうなと思って、
ついつい無理をしてしまいます。
しかし筆者は、
しんどいを他人と比べる必要はないよ
と述べています。
バックグラウンドや状況、性格など何もかも違うから、
当の本人がしんどいとか辛いとか思ったら、
他人がどう感じているのかなんて関係ないんだよ、
というようなことが述べられていて、
少し肩の荷が下りたような気がしました。
あとは逃げ癖に関してもハッとしたことがありました。
仕事が辛いとか嫌だなと思ってすぐにやめようとすると、
こんな声が上司や両親、友人からかかると思います。
「根性無し」
「そんなんじゃ、どこに行っても通用しないよ」
「石の上にも3年」
とにかく、逃げることに関して日本はとても厳しいように感じます。
こういうことを言われてしまうと、
仕事をやめることに不安を感じてしまいますよね。
それで、転職するのを辞めて会社に残り続けて仕事をした結果、
適応障害やうつ病になってしまうということがあると思います。
最悪の場合は、自ら命を絶つということだってあり得ます。
しかし筆者は、嫌だとか辛いという自分の気持ちを押し殺して、
会社に残るという選択をすることも、
自分の気持ちから逃げていることになるよね、
と述べていて、確かにその通りだなと思いました。
私たちはついつい他人の目線を気にしてしまうけれど、
嫌だとか辛いと自分が思うのであれば、
その声に従って動く方が後々になって
自分を楽させてあげることが
できるのではないかなと思いました。
それに、嫌々続けた結果、
適応障害やうつ病になったとしても、
残念ながら会社は助けてくれません。
最悪の結果を避けるならば、
残り続けるという逃げをするよりも、
新しい職場に移るという逃げをした方が、
自分の心を守るためには必要なことだなと思いました。
「あなたのためを思って」と言ってくる人の本音は、
大体自分のためだったりします。
「いま辞められると困るから」っていうのが、
正直なところだと思います。
私自身も退職届を出そうとしたときに、
「あなたのためを思って」とは言われていないですが、
「シフト調整しないといけないから」という理由で、
退職の手続きを渋られるということはありました。
このように他人の人生に関して他人はそんなに考えていません。
自分の人生は自分のものだから、
自分が思うように生きた方が
心穏やかに生きられるのではないかなと思いました。
本書にはストレスが多い現代社会で心穏やかに生きるための
ヒントがたくさん紹介されています。
ちょっと心がしんどくなってきているなと感じ始めているときに
読むと、本のタイトルにある通り、
心が楽になるのではないかなと思います。
ストレスから解放されたいという方におススメできる一冊です。
《おわり》