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涙なみだの中、君は律し役目を全うしていた(エッセイ)

私の地元の高校野球が決勝を迎え、
昔からの伝統校が甲子園出場を決めました。そんな中惜しくも破れた準優勝の野球部。ベンチ入りメンバー皆が泣き崩れる中、主将の選手は泣くことなく、チームのメンバーを励まし、立ち上がれというように背中を叩いていた。

本当は周りの皆のように思いっきり泣けるなら泣きたかったのだろうか。
それとも、自分の役目があるから、任されたものがあるから、今は、感情に蓋をして自分の気持ちを律し、真面目に、きちんとこなしていたのだろうか?

少しでも声を出したら気持ちが溢れてしまいそうになりながら必死に引っ張っていたのだろうか?

勝手に他人が思いを馳せればこんな風な気持ちを思ってしまうが、本当の心は、君にしか分からない。
けれど、外野から見ていた私は思う。
君は誰よりも律していて、シャンとしていて、ピンッとしていて、気持ちを必死に抑えて最後まで、見える所では主将としての姿を貫いていた。

本当に凄いと思うし、大人だと思います。

私には、君のような振る舞いはきっと出来ない。

ありきたりな文面で最後を占めるが、
酷暑の中、決勝に進出した野球部、本当にお疲れ様でした。

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