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【読書記録#1】勝てるデザイン-前田高志
デザインに関する見識を深めるため最近真面目に読書を始めたので備忘録も兼ねて読書記録を残そうと思います。
概要
「勝てるデザイン」とは何なのか、それは表層的な美的センスによって生み出されるものではなく、深層まで考えに考え抜かれた結果デザインされたものである。
任天堂の元デザイナーである著者が若いデザイナーに向け勝てるデザインの思考とその技術を書いたもの。
感想
各主張が筆者の体験や経験から基づいて語られるので説得力があった。
ビジネス書を読んでいると、こうすればいいと言われてもそれは分かっているけれどじゃあ具体的にはどうしたらいいの?あなたはどうやってきたの?と思うことが多いので挙げられた実例を読んで書籍のなかの主張がストンと腑に落ちます。
前田さんの著作を読んだのはこの本が初めてなのですが、本を読んだだけでこの人と一緒に面白いことをしてみたいと思えるような魅力を感じます。
それは本書に書かれた成功談や失敗談から覗かれる前田さんの人柄であったり、その経験に基づく人間としての芯が見えるからなのかな。
フェチを極めろ、という章がありましたが自己分析を重ね自分の得意分野、強みを認識し、なおかつ自分が楽しめる仕事とは何なのか、それにクライアントも巻き込んでいく強さがある人なんだろうな。
本書の中に情報発信の重要性が書かれていたのですが、書いている本人は(こんなこと…)と思っていることでも思いがけず誰かの何かのフックになることは多いにあるよね~
よくコーポレートサイトで社員がブログを執筆している例があるけれど、仕事に関するtipsだけでなく社員の価値観や仕事への向き合い方が伺える内容だとクライアントの立場になった時に一つの安心材料になりうるように思います。
実際、転職活動中もブログ記事に書かれている社員の人柄がその企業を志望する動機のひとつになったし。
図書館で借りて読んだので付録のワークまでは手が回らなかったのが心残りです。
購入して手元に置いておこうかな。