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消えない依存心

今朝、娘の朝食を作っていて、「なんで俺がこんなことしなくちゃならないんだ?」という不機嫌な思いが出てきた。
ドラマや映画でよく出てくる、無能なくせにやたらとプライドだけは高いクズ男みたいだ。

もちろん娘に対しては言わないし、顔や態度にも出さなかった。
よくあることなので「また来たか…」という感じで、自分の中で処理する術は心得ている。

子供の頃、「誰にメシ食わせてもらってると思ってるんや!」と父親によく怒鳴られた。The毒親である。
上から物乞いに恵んでやってるかのような言い方をされるのは、無条件に愛され育ててもらえるはずの子供にとって大変な屈辱で、自尊心がどんどん小さくなる。
他人行儀、礼儀をわきまえ甘えることは許さないというメッセージ。
言われる度に「自分達が欲しくて俺を産んだんじゃないのか?」という疑問と反発を感じていた。

子供の頃に、子供らしく親に甘えることで解消されていて然るべき親への依存心が、50歳を過ぎた今でも消えずに残っていることを示すのが、冒頭の「なんで俺が……」という甘ったれたセリフだ。

与えられた屈辱に対する復讐心もあるかもしれない。
「誰がメシを」も「なんで俺が」も本質的には同じだし。
被虐待児が親になって、我が子を虐待するのは復讐なんだろうな。

娘たちは自分にも妻にも10歳くらいまでベタベタしてた。
抱っこもたくさんしたし、膝の上にもずっと乗っていた。
自分には親とスキンシップした記憶が一切無いので、9歳や10歳になっても甘えてくる娘たちに最初は驚いたものだ。
でもそれが普通だよなと思う。子供の性格にもよるだろうけど。

そんなわけで、このしつこく残ってる依存心をどうにかするのも今後の課題だ。
解消できればうつ病も良くなるかな?
なったらいいな。






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