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【詩】静かな麦酒

木枠のまどから早朝、
秋の水風とともに、
ねている私の顔をなでた。

麦酒のにおいの排気ガス。
やさしくゆれる機械の音。
嫌なしらせに気づきしも、
まぶたはとじたままでいる。

なにも告げずに出ていくのは、
小雪のおりたつ少しまえ。
寂しくなって、悔しくなって、
目頭がふつふつあつくなる。

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