見出し画像

「空間と作品 作品が見てきた景色を探る」 in アーティゾン美術館

先日、東京・八重洲の「アーティゾン美術館」で開催中の「空間と作品 作品が見てきた景色を探る」を見に行った。

7月27日(土)〜10月14日(月・祝)
*休館日:月曜日(8月12日(月・振)、9月16日(月・祝)・23日(月・振)、10月14日(月・祝)は開館)、8月13日(火)、9月17日(火)・24日(火)
*コレクション展なので、巡回はない

行ったのは、9月3日(火)、午前中には、ステーションギャラリーの「フォロン」展にも行った。どちらの展覧会も、この日を逃すと行ける日がないかも!という状況になってきたし、同じ東京駅なので、はしごすることにしたのだ。

アーティゾン美術館は、開幕してからでも(時間枠の終了10分前まで)ネットで事前購入が可能(当日窓口で買う券の300円引き!)。キャンセルはできないが、当日中なら日時変更が1回まで可能。
時間枠はかなり広い。①10:00〜11:30 ②12:00〜13:30 ③14:00〜15:30 ④16:00〜17:30 ⑤ 金曜のみ( 但し祝日を除く )18:00〜19:30。
というわけで、前日に③14:00〜15:30に入場の券を購入しておいて、午前の鑑賞が終わって、昼食を食べながら、予定より早く行けそうなことが確定したので②の券に変更。
購入の場合はいろいろ手間がかかったりするが、変更は簡単なのでこの手順で正解だったと思う。

写真はおおむね自由に撮影できる。
展示は3フロア―に分かれ、6F→5F→4Fと進んでいく。
今回の「空間と作品」向けにアレンジされた展示方法は6Fの展示だ。

本展の6階展示室では、6つのテーマに沿って展示空間を演出します。
江戸時代の人たちはこのように襖絵を見ていたのでは、という照明を照明家の豊久将三氏に、自分だったらこんな美術品に囲まれてリビングでくつろぎたい、という夢想空間をインテリアスタイリストの石井佳苗氏の協力もえて、設けてみます。

サイトより

1.     祈りの対象
円空の仏像。

2.     依頼主と

ピサロの作品4枚。(冬春夏秋の順)

説明。

あら、テーブルも撮影するべきだったのね。。

3.     持ち主の存在

パブロ・ピカソ<腕を組んですわるサルタンバンク>

行くたびに見る、お気に入りの作品たちの中の1枚。
今回はこんな説明が。

4.     建物の一部
5.     My favorite place
6.     場

家具や小物と一緒に作品が展示されるパターンに。
リビングにいる雰囲気を醸し出しているのは良い試みだが、全部の椅子に座れるわけではなかったのがちょっと残念。

1つ1つの作品は追えなくなったので、セットとともに。


佐伯祐三<テラスの広告>


ここは、こちら側に座って撮影


5F~4Fは通常の展示になる。

アーティゾンのコレクション展示の場合、自分のスマホにアプリをダウンロードして、イヤホンをもっていけば、オーディオガイドとして使える。
なので、家でアプリをダウンロードしようと思ったができなかった。
以前はできたのに、おかしいな~?と思ったが、どうやら私のスマホのOSのバージョンがもうアプリに対応していないらしい。ちょっとがっかりしたけど、行く前に気づいたので良かった。会場についてからやろうとしたら、もっとがっかりするところだった。

作品自体の説明などは少なめで、QRコードをかざすと詳しい説明が読めるようになったりもしていたが、そこまではしなかった。

他の展覧会ではあまり見かけない説明として、その作品が以前は誰に所有されていたか、ということが詳しかったりした。好きな作家や芸術家が所有していたという話なら多少興味は持つものの、誰それ?みたいな方の話が詳しくてもあまり読む気もせず、というわけで、会場で「説明を読む」という作業は少なめの展覧会だった。
それはそれでいい。作品自体に集中でき十分堪能できた。

気に入った作品をランダムに。

ヴァシリー・カンディンスキー<二本の線>


メアリー・カサット<娘に読み聞かせるオーガスタ>


パブロ・ピカソ<道化師>


伝俵屋宗達<伊勢物語図色紙 彦星>


コンスタンティン・ブランクーシ<接吻>


ピエール=オーギュスト・ルノワール<すわるジョルジェット・シャルパンティ嬢>


カミーユ・コロー<ヴィル・ダヴレー>


エドガー・ドガ<右足で立ち、右手で地面にのばしたアラベスク>


クロード・モネ<黄昏、ヴェネチア>


パブロ・ピカソ<女の顔>


雪舟<四季山水図>

マティスもたくさん。

ピエール=オーギュスト・ルノワール<少女>
うまくとれなかった!
カミーユ・ピサロ<ブージヴァルのセーヌ川>
藤田嗣治<猫のいる静物>
藤田嗣治<ドルドーニュの家>


<鳥獣戯画断簡>


パブロ・ピカソ<生木と枯れ木のある風景>
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック<騎手(1)>


おなじみの作品がたくさん並んでいたけど、素敵な作品は何度見てもよいし、展示方法が変わるともまた新鮮だったりもする。
初公開の作品も結構あったようだ。
コレクションだけで、これだけの展覧会が開けるのはすごいな~とあらためて思った。






いいなと思ったら応援しよう!