友人からのお勧め歴史本2冊:『知れば知るほど面白い 徳川将軍十五代』『池上彰と学ぶ ロシア・ウクライナの歴史地図』
①『知れば知るほど面白い 徳川将軍十五代』 by 大石学(実業の日本社)
友人からおすすめされて、著者がTVでもおなじみの大石学先生だというので、読んでみることにした。
図書館で借りようと思ったけど、あいにく地元の図書館にはなかったのでアマゾンで買ってしまった。(新品ではないので、送料のほうが高いくらいだったが)
予想以上に情報量が多いので、買ってよかったと思った。
第1章 幕府誕生-家康・秀忠・家光の時代
第2章 繁栄の江戸-家綱・綱吉・家重・家継の時代
第3章 幕府の転換期-吉宗・家重・家治・家斉・家慶の時代
第4章 江戸幕府の崩壊―家定・家茂・慶喜
第1章と第4章、そして綱吉、吉宗あたりは知っている話が多かったが(ほぼ大河ドラマの知識)、その他のあまりメジャーではない将軍の話は、へぇ~ということも多く、事件などの内容は知っていても、それがどの将軍の時代だったか、知らなかった~ということ多数。
1度ではすべて理解するのは無理だし、どうせすぐ忘れるので、またそのうち読み返してみたいと思う。
②『池上彰と学ぶ ロシア・ウクライナの歴史地図』 by 池上彰(平凡社、初版第1刷2024年6月23日)
これも友人からおすすめされた本。
ロシアとウクライナの歴史が、5~6世紀の大国「キーウ・ルーシ」から、つい数か月前のことまで、見開き1ページを1つの項目として52項目、年代順に詳細に、説明されている。
さらに、「歴史地図」というタイトルだけあって詳しい地図(略図ではなく地図帳に乗っているような地図)がふんだんに掲載され、指導者や歴代大統領などの写真も。
これで2200円は安い!と言える内容である。(と言いながら、自分は図書館で借りたが)
ブロックに分かれてはいないが、感想を書くために便宜上4つのブロックに分ける。
1. ロマノフ王朝の前まで
2. ロマノフ王朝
3. ソ連時代
4. ソ連崩壊から現在まで
1. ロマノフ王朝の前まで
なんとなく、『物語 ウクライナの歴史』(黒川祐次)で出てきた地名や内容が書いてある気がするものの、ほとんどよくわからない。
とりあえず地理だけでもと思って地図を見ても、詳しすぎてかえって追えなくなる。
ある程度分かっている人がもっと知りたくて見るにはいいが、初心者には難しすぎる。
2. ロマノフ王朝
ここは、個人的に良く知っている時代なので、すっと頭に入ってきた。
『ロマノフ王朝12の物語』(中野京子)や、世界史の本でもある程度出てくる内容だ。
よくわかってくると、この本は順序だてて説明されているからわかりやすい、なんて評価が変わってくる。
3. ソ連時代
ロマノフ王朝が滅亡して、混乱期を経て、ソビエト連邦の時代。
この辺も、ここ数年に読んだ世界史の本とリンクしているので意外と知っている内容が多かった。
4. ソ連崩壊から現在まで
ソ連崩壊の前後は、歴史というよりニュースやドキュメンタリー番組から得た知識である程度分かったが、むしろ最近の話は全く分からないことが多かった。
それでもここまで読んできた流れで、順序だててみていくと、クリアになってくる。
特にウクライナ内部の話(西と東の違い、6人の歴代大統領、2つの革命)は全然知らなかったし、ロシアがクリミアに侵攻してもさほどの騒ぎにならなかったのに、ウクライナに侵攻したとたんに各国が介入しだしたという理由も、そうなのか、と思った。
いろいろなことを知れたということで、この本を読んだのは良かったと思うし、また気になったら手に取ってみたいと思う。
ただ、内容について政治的な感想を述べるのは控えたい。